沖縄旅行を安全に楽しんでもらうために、沖縄の危険生物を紹介したいと思います!
那覇の国際通りやショッピングモールなど、施設で遊ぶだけなら全く心配はいりません。
Contents
こんなにいるの!?沖縄に生息する危険生物たち
ハブクラゲ
ハブクラゲが厄介なのは、クラゲの傘(かさ)が半透明である為に水中では見えにくく、刺されてから始めて気付く場合が多いところ。
6月~9月にかけて多く発生。
波の静かな砂浜や、入り江、人工ビーチなどでの被害が多い。
水深20~30cmの浅い砂浜でも刺症事故が発生しています。
ハブクラゲの触手には、刺胞と呼ばれる毒の針の入ったカプセルがたくさんあり、刺激を受けると毒針が飛び出すしくみになっている。
刺されると激痛を生じ、みみずばれのような跡になるのが特徴。
★ハブクラゲに刺されたら
すぐに海からあがり、酢をたっぷりかけて触手を洗い落としてください。
触手に真水やアルコールをかける、砂をかけて払い落とす方法は避けてください。
未発射の刺胞を刺激してしまう結果になってしまう可能性が。
食酢をかけても触手が剥がれないときは指先で優しく取り除きましょう。
痛みがひどいときは、氷または冷水で冷やすと痛みが和らぎます。
カツオノエボシ(別名デンキクラゲ)
ときどき、浜辺に打ち上がっているのを見かけます。
青白い浮き袋から青く長い触手が伸びていて、一見綺麗に見えて知らないとお子さんが触ってしまう危険性も。
空気の入った浮き袋で風を受けて移動するので、風がある日は特に注意が必要。
風によって運ばれてきて、触れてしまい被害が発生することがあります。
刺されると電気が走ったような強い痛みを感じるため、「デンキクラゲ」との別名も。
★カツオノエボシに刺されたら
すぐに海からあがり海水をかけて、触手を洗い落としてください。
ハブクラゲ同様で、触手に真水やアルコールをかけたり、砂をかけて払い落とす方法は避けてください。
未発射の刺胞を刺激してしまう結果になってしまう可能性があります。
海水をかけても触手が剥がれないときは指先で優しく取り除きましょう。
痛みがひどいときは、氷または冷水で冷やすと痛みが和らぎます。
ウンバチイソギンチャク
直径5cmから15cmの猛毒イソギンチャク。
海の蜂(うみのはち)からウンバチという名前なんだとか。
イソギンチャク類では最も強い毒を持つ種類と言われていて、その毒性はなんとハブ毒の20数倍!?とも言われています。
見た目はおわん型で褐色の海藻のような姿。
岩場にいても岩やサンゴ礁に馴染んで溶け込んでいるので見つけるのが難しい。
観光客がシュノーケリングをするリーフの内側に生息していて、知らずに触れてしまったり、潮干狩りや磯遊びなどで足が触れてしまい被害に遭うことも。
体に刺胞球(1mm~2mm)があり、強力な毒をもっています。
★ウンバチイソギンチャクに刺されたら
すぐに海からあがって海水をかけ、刺胞球(しほうきゅう)を洗い落とす。
触手に真水やアルコールをかけたり、砂をかけて払い落とす方法は避けてください。
未発射の刺胞を刺激してしまう結果になってしまう可能性があります。
痛みがひどいときは氷または冷水で冷やすと痛みが和らぎます。
もしも刺されてしまったら…内臓(腎機能)に悪影響を与えるケースがあるようですので必ず病院へ行きましょう。
重症化している事例もあるそうです。
アンボイナ貝
殻の大きさが10cmほどの大きな巻き貝で、赤茶色の網目模様。
貝が一見綺麗にも見えるので、潮干狩りや磯遊びなどをしている最中に採取して刺されることが多い。
毒銛をもっていて、神経毒なので刺されても痛みはほとんどしませんが体がしびれて溺れる危険性が。
アンボイナ貝以外にも、イモガイ類の貝は毒を持っている種類がいるので見つけても触らないことが肝心です。
★アンボイナ貝に刺されたら
すぐに海からあがり助けを呼び、安静にしてすぐに医療機関で治療を受けてください。
呼吸停止の場合はすぐに人工呼吸を行うこと。
ウミヘビ
沖縄には多くのウミヘビが生息していて、全部で9種ほど確認されています。
そのうち、エラブウミヘビ、ヒロオウミヘビ、クロガシラウミヘビ、イイジマウミヘビの4種はよく見られ、
アオマダラウミヘビ、セグロウミヘビ、マダラウミヘビの3種は、頻繁ではありませんが時折目撃されています。
コブラの仲間で強い神経毒をもっており、噛まれると体が麻痺して動けなくなると言われています。
浅瀬の海を生活圏にしているケースが多く、波打ち際の岩穴で休息したり、陸上に上がってくるケースも。
水中のみならず、磯遊びしているくらいでもウミヘビに遭遇する可能性があります。
ウミヘビの方から近寄ってくることがありますが、ウミヘビから攻撃してくることはほとんどありません。
ですので近づいてきてもいたずらしないようにしましょう。
★ウミヘビに噛まれたら
すぐに海からあがり助けを呼び、安静にしてすぐに医療機関で治療を受けてください。
ヒョウモンダコ
浅い海の岩礁や潮だまり、岩の下等に生息。
体長は10cmほどの小さなタコです。
体色を素早く変化させることができ、周囲の岩や海藻に擬態する。
刺激を受けたり天敵に出くわすと、青い輪や線の模様のある明るい黄色に変化する。
この警告色の模様がヒョウ柄に似ていることからヒョウモンダコという呼び名に。
フグと同じ猛毒(テトロドトキシン)を持っていて、足の付け根にある「からすとんび」という嘴(くちばし)で咬むことで毒が注入されます。
★ヒョウモンダコに噛まれたら
すぐに海からあがり助けを呼び、安静にしてすぐに医療機関で治療を受けてください。
このタコにかまれたときは、絶対に毒を口で吸い出そうとしてはいけません。
飲み込んでしまう危険性があります。
呼吸困難な場合には、人工呼吸をする。
オニダルマオコゼ
沖縄のあちこちの海で見られる猛毒オニダルマオコゼ。
砂浜に目だけを出して隠れている場合や、浅いサンゴ礁等にいることも。
色や形が石や岩によく似ていて、ほとんど動かないために気がつかず踏んでしまう事故が多いです。
背びれに棘(とげ)があり、サンダルなどのゴム底の靴を貫通するほど強力。
棘の根本に毒のつまった袋があり、ハブ毒の30倍以上と言われています。
食べると美味しい魚ですが、本当に危険なので見つけても触らないようにしましょう。
さされると激しい痛みやしびれがあり、海外では死亡事例も報告されています。
★オニダルマオコゼに刺されたら
すぐに海からあがり、トゲが残っていれば目に見える大きなトゲは取り除き傷口を清潔に保つ。
刺されてすぐであれば、傷口から毒を絞り出すことも有効です。
痛みを和らげるには、患部を40~45度のお湯につける。
必ず医療機関で治療を受けてください。
ゴンズイ
浅い岩礁や砂地の浅い海に生息していて、ゴンズイ玉といって集団で行動する習性が。
食べると美味しいお魚ではありますが、背びれと胸びれに毒棘があり、刺されると数日間激痛が続くこともあるので触らない方が無難です。
★ゴンズイに刺されたら
トゲが残っていれば目に見える大きなトゲは取り除き傷口を清潔に保つ。
痛みを和らげるには、患部を40~45度のお湯につける。
必ず医療機関で治療を受けてください。
ミノカサゴ
派手な縞模様(しまもよう)と、ヒラヒラとした鰭(ひれ)が美しいミノカサゴ。
およぐ姿がとっても優雅な魚です。
動きはゆっくりしていて、近づいてもあまり逃げません。
背ビレに13本、臀ビレに3本、腹ビレに1対(2本)の毒トゲがあり、とくに背ビレの長い毒トゲに注意が必要です。
驚くと背びれをたてて威嚇(いかく)します。
★ミノカサゴに刺されたら
トゲが残っていれば目に見える大きなトゲは取り除き傷口を清潔に保つ。
痛みを和らげるには、患部を40~45度のお湯につける。
医療機関で治療を受けてください。
ガンガゼ
浅いサンゴ礁や岩場などに生息している毒ウニ。
20~30cmの長い棘をもち、刺さると激痛。
ガンガゼの棘は鋭く、皮膚に突き刺さりやすい。
さらに、もろく折れやすい構造になっていて、刺さると除去は難しく体内に残りやすくなっているというから厄介だ。
毒の主成分はタンパク質と考えられているが、分析が難しくはっきりとした成分は未だに明らかになっていないんだそう。
★ガンガゼに刺されたら
目に見えるトゲは取り除く。
トゲを取り除くときは、必ずまっすぐに抜くように注意!
曲げたりゆすったりするとトゲが折れて体内に残ってしまいます。
痛みを和らげるには、患部を40~45度のお湯につける。
医療機関で治療を受けてください。
オニヒトデ
珊瑚礁に生息し、サンゴを食い荒らすことでTVなどでもお馴染みのオニヒトデ。
全身が棘(とげ)で覆われている大型のヒトデで、大きさは30~40cm程。
色は灰色、オレンジ色、青色などさまざま。
大発生することがあり、成長の速いミドリイシ類やコモンサンゴ類を食べ尽くして、成長の遅いサンゴまで食べてしまう厄介者。
沖縄近海のサンゴ礁でもオニヒトデが大量発生していて問題となっている。
昼間はテーブルサンゴの下に隠れていることもあり目立たないが、刺されると猛烈な痛みがあり数時間、ひどいときは数日続くことも。
★オニヒトデに刺されたら
目に見えるトゲは取り除く。
トゲを取り除くときは、必ずまっすぐに抜くように注意!
曲げたりゆすったりするとトゲが折れて体内に残ってしまいます。
痛みを和らげるには、患部を40~45度のお湯につける。
医療機関で治療を受けてください。
危険生物から身を守るには
基本的には、知らない生き物は触らない!
(ゴム手袋をしたとしても、ガンガゼなどの針は貫通すると言われています)
ヒョウモンダコもミノカサゴもカツオノエボシも見た目は美しいので、危ないということを知らないお子さんは触ってしまう危険性が高いです。
ここは大人が知識をつけて、しっかり守ってあげるしかないです。
もし磯遊びをすることになったとしても、見えないような岩の下に手を突っ込んでみたり、素手で触れないこと。
肌の露出をできるだけ避けて、ウェットスーツ、ラッシュガード、長そでTシャツやスパッツを着用する。
貫通してしまう危険生物もいますが、手袋は必須であった方が良いです。
そして底の硬いしっかりした靴を履く。
死亡例もあるほど猛毒な生き物が多いです。
何かあった後では遅いので、怪我をして悲しい沖縄旅行にならないように、レンタルでも持ち込みでも良いのでしっかり準備をして沖縄の自然を楽しんで欲しいなと思います。
ビーチで泳ぐときも、人がいないローカルなビーチは綺麗かもしれませんがそれなりの危険が伴います。
クラゲ侵入防止ネットがあってライフセーバーがいるような、管理されたビーチで泳ぐ。
あまりにも人がいないような場所で遊ぶのは避けましょう。