沖縄での遊びと言えばマリンアクティビティというイメージがありますが、実はトレッキングを楽しめる場所もちゃんとあります。
沖縄本島、島尻郡八重瀬町にある多々名城跡。
お城(グスク)のあった形跡はほとんど残されていませんが、最後に秘境の海岸へ降り立てるというご褒美つきです!
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沖縄でトレッキングを楽しむ
実は近くを通りかかってたまたま見つけた多々名城跡。
Googleの口コミも3件しか書き込みがないくらいにマイナーな場所。笑
本当にたまたまなのでトレッキングシューズすら履いていなかったのですが、「行けるところまで行ってみよう!」という事になったのです。笑
(皆さんは必ず動きやすい格好と靴で行ってね)
古い看板が残っていました。
どうやら具志頭遊歩道の中に多々名城跡があるみたいです。
入り口から海岸の東屋(休憩所)まで600メートル。
100種類の植物が観察できる場所なんだとか。
マイナスイオンを浴びたいー!と、いうことでレッツゴー!
往復で1時間!植物が生茂る遊歩道を歩いてみた
入口から階段が出てきますが、綺麗に管理されている印象。
少し進んでいくと手付かずの自然を堪能することができます。
それにしても根がすごい…
根っこを触ってみると、すごく硬かった。
こちらは人工物の壁に見えなくもないような…
多々名城の壁部分なのでしょうか?それとも城門?
中に進むにつれ、どんどんジャングルのようになってきました。
沖縄のトレッキングは北部のやんばるにもあるそうですが、南部でもこんなステキな所があるなんて。
歩道の部分は砂利が敷き詰めてあり、とっても歩きやすい。
この場所まで運ぶの大変だったろうな〜なんて考えてしまいますね。笑
こちらはガマでしょうか。
※ガマとは沖縄本島南部に多く見られる自然の洞窟、鍾乳洞のこと。
中を見る勇気はなかったです。笑
しばらく歩くと少し開けた空間が。
大きな岩があり、その前に看板が立っています。
多々名城跡はほとんど知られていない超穴場
どうやらここが多々名城(グスク)の跡地のようです。
大きな岩が印象的ですね。
このグスクは13世紀から14世紀の初期に、花城按司という人物が築城したものと言われています。
築城した当時の名称は花城(はなぐすく)と呼ばれていたんだそう。
それが今では多々名城(たたなぐすく)と言われるようになったんだって。
多田名大主(按司)という人物に城を乗っ取られてしまい、名前が変わったという説がありますが真実はわかりません…
カーナビで見てみると、付近の集落の名前が玻名城(はなグスク)で、多々名城の元の名も花城(はなグスク)。
両方とも読み方が「はなグスク」でなんとも紛らわしいですね。笑
お城ができてからから集落にその名前がついたのか…
それとも集落が先にあって、集落の名前をとって花城という名前になったのか。順番はわかりません。
岩肌が白いので琉球石灰岩かな?
※琉球石灰岩とは海中の珊瑚や貝殻などが堆積してできた岩のこと。沖縄の多くの建築物に今でも使われています。
まだ真ん中くらい。
少し休憩したらどんどん行きましょう!
こちらはクワズイモの葉っぱ。
関東に住んでいる頃、このクワズイモが観葉植物としてホームセンターで売られているのをよく見ていましたが、沖縄にはその辺に自生して生えています。
最初はビックリしました〜。
しかも売られているものよりずっとずっと大きい!
インスタのフォロワーさんから聞いた話なのですが、やんばるの子ども達は傘にして使っているそうです。
まるでトトロに出てくるワンシーンですね〜。
大木が倒れているのかと思ったら、つる?それとも根っこでしょうか。
ここはしゃがんで通り抜けます。
なぜスニーカーで来なかったのか…このあたりで後悔が頭をよぎります。
皆さんは僕らと同じ過ちを繰り返さないで〜。笑
こちらは井戸のようですが、コンクリート?っぽいですね。新しそうです。
今となってはお城のあった形跡はほとんど見られません。
ですが規模で言えばおよそ33,000㎡もあり、本丸跡、二の丸跡、三の丸跡、御内原跡というように、各城郭で囲まれている連郭式の平山城形式の城でかなりの大きさだったみたいです。※具志頭村教育委員会の説明看板に書いてありました。
そして突如現れる分岐点!
一体どっちに行けばいいの!
僕らの答えは両方行ってみる。
うんうんそうしよう!
ちなみに向かって左に行ってみたのですが、草が遊歩道を覆い尽くしていたので引き返してきました。
どうやら引き返した道は展望台まで繋がっていたみたい。
展望台はいつかリベンジします。
そしてもう片方へ行ってみることに。
なんだか潮のにおいがしてきました。
風も涼しく感じます。
これはもしや!
秘境の海岸に繋がっている
遊歩道のゴール、具志頭浜(ぐしちゃんはま)という名前の海岸です。
ウミガメも産卵にくるほど美しい海。
ちなみにPerfumeがミュージックビデオを撮影した場所らしいですよ!
ファンの方は聖地巡礼に来るのでしょうか。
遊歩道の最後に海岸が見えたときの嬉しさってないですよ!
テンション上がりまくります。笑
この三角のトンネル、斎場御嶽にちょっと似てる。
大きな岩が多い海岸です。
日陰があって夏場は良いかもしれません。
ただ、砂浜は少ないので泳ぐには向かないかも?
シュノーケリングは楽しめそうですね。
大きな潮溜りには、たくさんの魚達が泳ぎ回っているのが岩の上からでも見えましたよ。
リーフのギリギリの場所にポツポツと釣り人がいる程度。
かなり人は少ない印象です。
ブルーが美しいルリスズメダイなど、お魚を観察しているだけで時間を忘れてしまいそう。
これぞ秘境って感じ。
多々名城跡の基本情報
名称多/多々名城跡(たたなぐすくあと)
問い合わせ/なし
トイレ/なし
駐車場/なし
入場/無料(無人)
所在地・アクセスマップ
〒901-0513 沖縄県島尻郡八重瀬町玻名城667
車で来る場合 那覇空港から国道507号を経由し車で約35分、20キロ。
具志頭遊歩道の入り口
少しわかりにくいのですが、遊歩道の入り口はこちらの学校のような建物の向かい側にあります。
遊歩道の入り口はこちら。
看板も目印になります。