玉城城跡は、沖縄本島南部の高台にあります。読み方は「たまぐすくじょうあと」です。見晴らしがいい高台にあることから「天空の城」とも呼ばれています。
今回は、玉城城跡の所要時間や駐車場などについて、写真付きで解説します。
玉城城跡とは
玉城城は、アマミキヨがつくったお城であるという伝説があります。アマミキヨは、沖縄をつくった神様、琉球の創世神です。
アマミキヨの子孫の「天孫氏」が城主を務めた後、「英祖」という琉球王の血筋の四代目「玉城王」が、王子時代に居城しました。玉城王は王位につき、自分の弟を玉城按司として、玉城城を守らせて、修築拡大を行ったといわれています。
観光客はもちろん、聖地を巡拝行事「東御廻り(あがりうまーい)」の拝所の1つとして、参拝者も来るんだそう。
観光名所としては少しマイナーな場所ではありますが、グスク(城)愛好家に愛される場所です。
玉城城跡の雰囲気と見どころ
玉城城跡は、標高180メートルの高台にあります。
階段を登り切った先には、石灰岩をくり抜いたような、ちょっと印象的な円形の城門が。城門は人と人がギリギリすれ違えるくらいの大きさです。
城跡の中側から海を見渡すと、久高島や沖縄本島の中南部が一望できます。
お城には一の郭、二の郭、三の郭がありましたが、現在は根石がかろうじて残っているだけです。城壁は、一の郭のみ原型が残っています。
残念なことに、二の郭と三の郭の城壁は、戦後の米軍基地建設の骨材料として持ち去られてしまったんだそうです。
城内には「天つぎあまつぎの御嶽(うたき)」、神名「アガル御イベ、ツルベ御イベ」が祀られています。
階段の途中にも御嶽がありました。このように。玉城城跡には俳書がいくつかあるので、マナーを守って見学しましょう。
玉城城跡の観光に必要な所要時間
玉城城跡は、こぢんまりとした城跡です。周辺に観光施設などはなく、所要時間は30分も見ておけば十分でしょう。
ドライブロード沿いにあるので、南城市の景色を楽しみながら軽く立ち寄るのがおすすめです。
周辺には、斎場御嶽や百名ビーチなど、歴史深い観光スポットが多数あるので、玉城城跡とセットで足を運んではいかがでしょうか。
玉城城跡の基本情報
所在地:沖縄県南城市玉城444
※那覇空港から車で約40分
電話番号:なし
営業時間:なし(自由見学)
定休日:なし
トイレ:なし
駐車場:玉城城跡横に無料駐車場あり
バリアフリー:未対応