百名(ひゃくな)ビーチは、南城市のちょっとした穴場スポットです。
天然の美しいビーチで、パワースポットとしても知られています。しかし、場所が少し奥まった場所にあるため、行き方がわからないという人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、百名ビーチの行き方や駐車場についてわかりやすく解説します。
百名ビーチの雰囲気
百名ビーチは、サラサラの砂浜にハマヒルガオが生い茂る、自然豊かなビーチです。防風林と琉球石灰岩に囲まれていて、野生みを感じます。
海の透明度もばっちり。遠浅の海なので、干潮のときはカラカラに干上がります。干潮でなければ泳ぐこともできますが、クラゲ除けネットなどは設置されていません。
基本的に波は穏やかで、風の良い日にはカイトボードをする人も多く訪れます。
ビーチには小さな貝殻やサンゴのかけらがゴロゴロ落ちているので、裸足で歩くのはやめた方がよさそうです。
ビーチの左側(新原ビーチと反対方面)の草むらにはハブが出ると地元の方が言っていたので、気を付けてください。
百名ビーチの隣には新原ビーチがあり、歩いて行けます。しかし、ロングビーチなので夏の暑い中歩いて移動するのはなかなか大変です。
百名ビーチはパワースポット
琉球王国開びゃく神話の地である、南城市。百名ビーチは「アマミキヨ」が神の島、久高島(くだかじま)から渡ってきたときに、初めて降り立ったといわれています。
ヤハラヅカサという小さな石碑が立てられている場所に、アマミキヨが上陸したとされています。
少しわかりづらいですが、写真の右側、海の中にちょこっと頭を出している石がヤハラヅカサです。満潮のときには、ヤハラヅカサが海に浸かって見えなくなってしまいます。
ヤハラヅカサから山の方に上がって行くと、アマミキヨがしばらく仮住まいしたという「浜川御嶽(はまがーうたき)」もあります。浜川御嶽は、南城市指定の遺跡です。
アマミキヨは、浜川御嶽から山の方にあるミントングスクに移動し定住したとか。
知念・玉城周辺に点在する聖地を巡拝する行事、東御廻り(アガリウマーイ)の際には、琉球王国の国王や神女が、ヤハラヅカサと浜川御嶽で祈りを捧げました。
百名ビーチも浜川御嶽も神聖な場所で、今も参拝に訪れる人が多くいます。祈りのじゃまにならないよう、マナーを守って遊びましょう!
百名ビーチの設備
天然ビーチの百名ビーチには、設備が何もありません。
トイレもシャワーも自動販売機もなし。1番近いトイレは、駐車場から数百メートル離れた場所にある公共のトイレです。
もしくは、お隣にある新原ビーチまで移動して、トイレ・シャワーを利用することになります。
トイレ | なし |
シャワー | なし |
ロッカー | なし |
監視員の有無 | なし |
売店・パーラーなど | なし |
百名ビーチへの行き方
百名ビーチへのルートは、新原ビーチと途中までは同じです。画像の右左に分岐しているところで左へ曲がれば、あとは真っ直ぐ進むだけで着きます。
畑道を進むと右手に小さな砂利の駐車場が現れるので、ゆっくり進みましょう。
こちらが百名ビーチの駐車場です。小松駐車場は無人のことも多々ありますが、そんなときは無料で止めても問題ないようです。
小松駐車場を通り過ぎて突き当たりの路肩に車を止める地元民も見かけますが、とても狭いスペースなのでおすすめしません。
百名ビーチの基本情報
沖縄県南城市玉城百名707
※那覇空港から約40分
営業時間:特になし
電話番号:098-948-4611(南城市観光協会)
駐車場:有料駐車場あり(1時間まで300円・1時間以上500円)
百名ビーチの寄り道スポット
斎場御嶽(せいふぁうたき)は、霊地を巡拝する行事「東御廻り(あがりうまーい)」の最高位の聖地です。自然豊かで見晴らしスポットもあります。
百名ビーチから車で15分ほどの距離なので、ぜひ立ち寄ってみては。
車で約10分で行ける奥武島(おうじま)もおすすめです。奥武島は沖縄天ぷらで有名な小さい離島で、車で往来できます。
奥武島内には3つの天ぷら屋さんや小さな市場もあって、食べ歩いが楽しい場所です。