奥武島(おうじま)といえば天ぷらが有名です。
南部観光の合間に天ぷらを食べにわざわざ訪れる人も多いですが、天ぷらを食べて帰るだけじゃもったいない!と思うのです。
きれいなビーチや秘境があったり、なにより島で過ごすのんびりした時間は最高の癒し。
寄り道しながら歩いても、2時間もあれば奥武島を1周できます。
そんなわけで、奥武島の魅力を満喫できるおさんぽコースをご紹介しますよ〜!
Contents
奥武島ってどんな島?

奥武島(おうじま)とは、沖縄本島南部の南城市にある周囲約1.7kmの小さな離島です。
離島といっても150mの橋で本島とつながっているので、船に乗ることなく車で行くことができます。
北部の離島へは那覇から2時間ほどかかりますが、奥武島なら1時間もかからずに着くので気軽に行けますね。

漁業が盛んで、もずくやアーサが名産品。
人口は約1000人ほどでコンビニやスーパーはなく、のんびりと優しい時間が流れている素朴な魅力のある静かな島です。

車なら10分くらいで島を1周できてしまいますが、歩いてこそ奥武島の魅力を見つけることができます!
もしも時間があまりとれない場合は、駐車場が数カ所にあるので立ち寄りたいスポットの近くの駐車場に車を停めてくださいね。
奥武橋を渡ってすぐ右のところに数台分と、いまいゆ市場の横にも駐車場があります。

知られざる秘境 竜宮神と東之御嶽
竜宮神は沖縄らしい景色を楽しめるポイントです。

変わった形の岩があって、干潮時には階段を降りて岩の前まで行くことができます。

竜宮神には海の神様が祀られていて、豊漁や航海無事を祈願する奥武島海神祭のときには舟の漕ぎ手全員が安全祈願をする拝所(うがんじゅ)です。
拝所とは、神様を拝む神聖な場所なので騒がないようにしましょう。
拝所にある小石も持ち出し厳禁です!

竜宮神のすぐ隣には東之御嶽(あがりぬうたき)があります。
東之御嶽は森のようなところに香炉が置かれた拝所があって、東之御嶽の隣のもう1つの道の先には絶景が見えるポイントが。

なんともいえない秘境感のある景色です…
この先はかなり足元が悪く急斜面なので、ここまで来たら引き返しましょう。
島民の祈りの場 奥武島観音堂

島の中心部に位置する観音堂。
旅行雑誌にも載らないようなスポットではありますが、奥武島の歴史を語るにはなくてはならない場所なんです。
その歴史は古くさかのぼることなんと1615年!
暴風で難破した唐の船を島の人々が救助し、手厚く介抱したんだそうです。
そのお礼にと、黄金の観音像が贈られたそうなんです。
その贈られた黄金の観音像は戦争の時に失われてしまったのですが、現在は再建されて陶製の観音像が大切に安置されているそうで、今でも島の中心的な祈りの場になっています。
とても風情のある場所なのでぜひ足を運んでほしい場所のひとつです。
奥武島名物!トビイカの天日干し

奥武島といえばトビイカの天日干しも有名です。
毎年6月の下旬ごろから、漁港でイカの天日干しが始まります。
平成22年(2010年)に国土交通省の島の宝100選に選ばれました。
トビイカはいまいゆ市場で購入することもできますよ。
奥武島の猫に癒される

奥武島の隠れた楽しみは猫ウォッチング。
島のあちこちにいてゴロゴロお昼寝しています。
いまいゆ市場の隣にある東屋の周りには特にたくさんの猫が寝ています。

写真で見ると隠れていてそんなにわからないかもしれませんが、ここだけで猫が15匹くらい。
天ぷらを食べていると、どこからともなく現れる猫たちですがお店には「食べ物をあげないで」との張り紙が。
キラキラした目で見つめられると天ぷらを分けてあげたくなってしまいますが、ぐっと我慢をしましょう!
おだやかで美しいビーチ

奥武島は小さいとはいえさすが離島、海がきれいです。
奥武橋のふもとの小さなビーチは遊泳エリアなどはありませんが、地元の子ども達が遊んでいます。
反対側の船着場では釣りを楽しむ人たち。

奥武橋から島を右回りに進むと、奥武島ビーチがあります。
水が透き通っていて、岩の上からでもコバルトスズメなどの魚が見えるほど。
泳がずに青い海を眺めているだけでリフレッシュできますよ。
奥武島ビーチの前には小さいけれど駐車場もあります。
初心者向けのダイビングスポット

奥武島ビーチは水深が浅くて波も穏やかなため、ダイビングの入門スポットとしても人気です。
奥武島にはダイビングショップはありません。
那覇のダイビングサプライヤーSMILEなどが奥武島のビーチでのダイビング体験を開催しているので、沖縄旅行でダイビングデビューをしてみては。
大人も子どもも楽しめるグラスボート

漁業が盛んな島というだけあり、島の周辺にはたくさんのリーフがあります。
色とりどりのお魚やサンゴをガラス張りの船底から見ることができちゃいますよ。
もしかしたらニモにも会えるかも?

揺れの少ない船を使用しているとのことなので、船酔いする方や小さいお子さん連れでも安心ですね。
乗船人数は、は2名以上なら船をだしてくれるそうです。
予約の受け付け/いまいゆ市場内にて切符を購入
営業時間/9時~16時30分
定休日/無し ※悪天候の時は欠航になる場合があります
利用料金/大人1500円・こども(4歳~小学生)750円
電話番号/098-948-7255
WEB/グラスボートサイト
※最大で13名まで乗船可能。
※乗船時間は30分ほど。
天ぷら以外にもある!奥武島グルメ
奥武島の天ぷらはとっても美味しいけれど、他にも市場やレトロなパーラーも見逃せません。
天ぷら店の情報はこちらの記事で→奥武島で天ぷらを食べくらべ!お気に入りのお店を見つけよう
新鮮な魚が食べられる いまいゆ市場

てるちゃん天ぷらの反対側には「いまいゆ市場」があります。
いまいゆとは新鮮な魚という意味。
奥武島の漁師が水揚げした新鮮な魚が並ぶ海産物市場の中には、鮮魚店とおしゃれなベーグル屋さんがありますよ。

お刺身のパックはどのお店もだいたい500円と1000円。
ボリュームたっぷり!

ブダイやミーバイなど沖縄らしいカラフルな魚も売っています。

お店によって野菜、フィッシュサンドやイカスミ汁、海鮮丼、あら汁などもあり、市場のテラス席やビーチで食べることができます。
南城市玉城奥武19-9
電話番号/098-948-7632
営業時間/9時〜18時
休業日/特になし
※200円で5分間使えるシャワーがあります
ビタミンたっぷりアセローラフローズン

こちらのおしゃれなフィッシャーマンズコーヒーというお店ではベーグルやコーヒー、そして2015年に池袋で開催されたニッポン全国ご当地おやつランキング1位に輝いたアセロラフローズン(600円)が売っています。

本部町のアセロラの生搾り果汁をたっぷり使ったアセロラフローズンはサッパリしていて、強い日差しの中歩いた体に染みていくようです…
沖縄県南城市玉城奥武19-9 いまいゆ市場内
電話番号/080-1716-6456
営業時間/10時〜17時
休業日/不定休
ローカル感たっぷりのまいむ食堂

軽食と雑貨の店「まいむ」は地元の方にも人気のお店。
なんとこちらのお店、沖縄そばが400円で食べられてしまうんです!
カレーライスも400円!
沖縄県内でもこのお値段で沖縄そばを食べられるお店は見たことがありません。
今の時代にこの価格はすごい!

沖縄そばを食べましたが、昔ながらの味わいでした。
地元の方が通うのもわかりますね!
沖縄県南城市玉城字奥武21-1
電話番号/098-949-7642
営業時間/9時〜20時
休業日/不定休
奥武島のアクセスマップ・所在地
沖縄県南城市玉城奥武
※那覇空港より有料道路を利用して車で約35分
