奥武島(おうじま)といえば天ぷらが有名です。
南部観光の合間に天ぷらを食べにわざわざ訪れる人も多いですが、天ぷらを食べて帰るだけじゃもったいない!と思うのです。
とってもきれいなビーチや秘境があったり、なにより島で過ごすのんびりした時間は最高!
だいたい2時間あれば奥武島をのんびり歩いても一周できます。
そんなわけで、天ぷらを食べながら奥武島の魅力を満喫できるお散歩コースをご紹介しますよ〜!
Contents
奥武島ってどんな島?
奥武島(おうじま)とは、沖縄本島南部の南城市にある周囲約1.7kmの小さな離島です。

離島と言っても150mの橋で本島とつながっているので、船に乗ることなく車で行くことができます。
北部の離島へは那覇から2時間ほどかかりますが、奥武島なら1時間もかからずに着くので気軽に行けますね。

漁業が盛んでもずくやアーサが名産品。
人口は約1000人ほどでコンビニやスーパーはなく、のんびりと優しい時間が流れている素朴な魅力のある静かな島です。

車でなら10分くらいで島を1周できてしまいますが、歩いてこそ奥武島の魅力を見つけることができますよ!
もしも時間があまりとれない場合は、駐車場が数カ所にあるので立ち寄りたいスポットの近くの駐車場に車を停めてくださいね。
奥武橋を渡ってすぐのところに数台分と、いまいゆ市場の横にもあります。
ゆっくり奥武島観光をする時間がある人は、奥武橋を渡った場所をスタート地点にして島を反時計回りで周って行きましょう!
沖縄そばが400円!まいむ食堂

軽食と雑貨の店「まいむ」は地元の方にも人気のお店。
なんとこちらのお店、沖縄そばが400円で食べられてしまうんです!
カレーライスも400円!
沖縄県内でもこのお値段で沖縄そばを食べられるお店は見たことがありません。
今の時代にこの価格はすごい!

沖縄そばを食べましたが、昔ながらの味わいでした。
地元の方が通うのもわかりますね!
人気の沖縄天ぷら店3つを食べ比べ
観光客にも地元の人にも人気の天ぷら店ですが、島の中に3つお店があるんです。
天ぷらにそんなに違いがあるのかな〜?と言うことで、実際に食べ比べてみました!
奥武橋の目の前 中本天ぷら店

まずは奥武橋の目の前に見える中本天ぷら店へ。
島に入ってすぐ右手にあり、とってもわかりやすい場所にあるのもあって観光客が多く訪れる人気店です。

注文用紙の食べたい天ぷらの横に数を書き込んでレジに持って行きます。

注文用紙の横では中本天ぷら店の看板ネコがずーっと寝てますw
天ぷら以外にも、紅芋コロッケ・メンチカツ・揚げパン・もちもちポテトなどあらゆる揚げ物があります。
ほとんどのメニューが75円でメンチカツは130円、揚げパンは135円。
レジの脇にテーブルがありますが、せっかくなので海を見ながら食べるのがおすすめ。

こちらはもずく天ぷら。
サクサクカリカリで中はもっちり。てんぷら自体の味はそんなに濃くなかったです。
ソース・醤油は1カップ25円で売っています。
住所/南城市玉城奥武9
電話番号/098−948−3583
営業時間/10時〜18時30分(10月〜3月は18時まで)
休業日/木曜日(木曜日が祝祭日の場合は水曜日)
※電話での注文予約もできます
→中本天ぷら店の公式サイト
いつでも揚げたて 大城てんぷら店

沖縄県民に人気なのが大城天ぷら店。
開店直後の11時10分ごろに行くとすでに行列が…!
こちらは地元の若者が多かったです。
沖縄では学生さんがよく天ぷらをおやつに食べたりしているんですよ。
こちらのお店も注文用紙に記入してレジに持って行くシステムです。天ぷらは全品80円。

レジ横にはおいしそうなジューシーとポークたまごおにぎりも売っていましたが、この日は天ぷらを食べ歩くと決めていたので我慢。
大城天ぷら店では注文が入ってから天ぷらを揚げていくので、番号札をもらって呼ばれるのを待ちます。
お店の前に用意されたベンチで5分ちょっと待つと、レジから番号を呼ばれました。

平たくて大きなアーサの天ぷら。
沖縄の天ぷらは分厚いのが多いので、こんなに薄いのは初めて見ました!
揚げたてなので熱々サクサク、おやつみたいです。
さかなの天ぷらは分厚いマグロが入っていてしっとりジューシー。チキンみたいな食感ですごくおいしかったです!
ソース1個目は無料でもらえます。
南城市玉城奥武193
電話番号/098-948-4530
営業時間/11時〜18時(夏季は19時まで)
休業日/月曜日
変わり種メニュー てるちゃん天ぷら

最後はてるちゃん天ぷら。
さかな・もずく・ウィンナーなどスタンダードなものはもちろん、海ぶどう・チーズかにかま・ライスボールなど少し変わった具がありました。
全品70円。オーダー用紙はなくて、レジで口頭で注文します。
ソースや塩はレジ横にあってセルフで持って行ってOK。

もずく天ぷらは、もずくの食感がしっかりしました。
ニラや人参などが入っていて、内地のかき揚げみたいな感じ。
えび天ぷらも下味がしっかりついていておいしかった〜
てるちゃん天ぷらはカリッとして味もしっかり目な天ぷらでした。
南城市玉城奥武41
電話番号/080-6480-1395
営業時間/11字30分〜19時
休業日/月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
おだやかで美しいビーチ
奥武島は離島なので海もきれいです。

奥武橋のふもとの小さなビーチは遊泳エリアなどはありませんが、地元の子ども達が遊んでいました。

中本天ぷら店の前から反時計回りに島を周って行くと、奥武島ビーチというダイビングスポットが現れます。

水深が浅くて波も穏やかなため、ダイビングの講習にぴったり。
カヤックを楽しむ人もちらほら見かけました。
目の前に駐車場もありました。移動も少なくてすみますね。

水が透き通っているので、岩の上からでもコバルトスズメなどの魚が見えました!
泳がなくても青い海を眺めているだけでリフレッシュできます。

いろいろな生き物が住んでいるようで巨大なカニが浜に落ちていました。
30センチくらいでしょうか?かなり大きかったです。
近くには火を燃やした跡が…誰かが食べようとしたのでしょうか?w

知られざる秘境 竜宮神と東之御嶽
大城天ぷら店から海岸沿いを歩いて行くこと数分。
竜宮神も絶景でおすすめです!

変わった形の岩があって、干潮時には階段を降りて岩の前まで行くことができます。

竜宮神には海の神様が祀られていて、豊漁や航海無事を祈願する奥武島海神祭のときには舟の漕ぎ手全員が安全祈願をする拝所(うがんじゅ)です。
拝所とは神様を拝む神聖な場所なので騒がないようにしましょうね〜拝所にある小石も持ち出し厳禁です!

竜宮神のすぐ隣には東之御嶽(あがりぬうたき)があります。
東之御嶽は森のようなところに香炉が置かれた拝所があって、東之御嶽の隣のもう1つの道の先には絶景が見えるポイントが。

なんともいえない秘境感のある景色です…
この先はかなり足元が悪く急斜面なので、ここまで来たら引き返しましょう。
島民の祈りの場 奥武島観音堂

島の中心部に位置する観音堂。
旅行雑誌にも載らないようなスポットではありますが、奥武島の歴史を語るにはなくてはならない場所なんです。
その歴史は古くさかのぼることなんと1615年!
暴風で難破した唐の船を島の人々が救助し、手厚く介抱したんだそうです。
そのお礼にと、黄金の観音像が贈られたそうなんです。
その贈られた黄金の観音像は戦争の時に失われてしまったのですが、現在は再建されて陶製の観音像が大切に安置されているそうで、今でも島の中心的な祈りの場になっています。
とても風情のある場所なのでぜひ足を運んでほしい場所の一つです。
新鮮な魚が食べられる いまいゆ市場

てるちゃん天ぷらの反対側にはいまいゆ市場があります。
いまいゆとは新鮮な魚という意味。
奥武島の漁師が水揚げした新鮮な魚が並ぶ海産物市場の中には、鮮魚店とおしゃれなベーグル屋さんがありますよ。

お刺身のパックはどのお店もだいたい500円と1000円。
ボリュームたっぷり!

ブダイやミーバイなど沖縄らしいカラフルな魚も売っています。

お店によって野菜、フィッシュサンドやイカスミ汁、海鮮丼、あら汁などもあり、市場のテラス席やビーチで食べることができます。
ご当地おやつランキング1位のアセロラフローズン

こちらのおしゃれなフィッシャーマンズコーヒーというお店ではベーグルやコーヒー、そして2015年に池袋で開催されたニッポン全国ご当地おやつランキング1位に輝いたアセロラフローズン(600円)が売っています。

本部町のアセロラの生搾り果汁をたっぷり使ったアセロラフローズンはサッパリしていて、強い日差しの中歩いた体に染みていくようです…
南城市玉城奥武19-9
電話番号/098-948-7632
営業時間/9時〜18時
休業日/特になし
※200円で5分間使えるシャワーがあります
飛びイカの天日干し

トビイカの天日干しも有名で、平成22年(2010年)に国土交通省の島の宝100選に選ばれました。
いまいゆ市場で購入することもできますよ♩
お土産にも良いかもしれませんね。
猫の人気者になれる

奥武島の隠れた楽しみは猫ウォッチング。
島のあちこちにいてゴロゴロお昼寝しています。
みんな人馴れしているのかひるむことなく近寄って来るので猫の人気者になった気分!w
いまいゆ市場の隣にある東屋の周りには特にたくさんの猫が寝ています。

写真で見ると隠れていてそんなにわからないかもしれませんが、ここだけで猫が15匹くらい。
天ぷらを食べていると、どこからともなく現れる猫たちですがお店には「食べ物をあげないで」との張り紙がしてありました。
キラキラした目で見つめられると天ぷらを分けてあげたくなってしまいますが、ぐっと我慢をしましょう!
1日遊ぶコースならグラスボートもおすすめ
もしも一日遊べる時間があるよ〜!という場合は、奥武島海底観光グラスボートやダイビングもおすすめ!
ニモに会えるかも?

漁業が盛んな島というだけあり、島の周辺にはたくさんのリーフがあります。
色とりどりのお魚やサンゴをガラス張りの船底から見ることができちゃいます〜!

揺れの少ない船を使用しているとのことなので、船酔いする方や小さいお子さん連れでも安心ですね。
乗船は2名以上なら船をだしてくれるそうです。
【予約の受付】 いまいゆ市場内にて切符を購入
【営業時間】 9時~16時30分
【定休日】 無し ※悪天候の時は欠航になる場合があります
【利用料金】 大人1500円・こども(4歳~小学生)750円
【電話番号】 098-948-7255
※最大で13名まで乗船可能。30分ほどのクルーズになります。
※切符売場で、「ホームページを見ました」と係の者に伝えると20%割引してもらえるそうです!
→https://oujima-glassboat.okinawa/
ダイビング体験も

奥武島ビーチはダイビングの入門スポットとしても有名なエリアです。
水深は5〜10メートルほどあるんだそう。
ダイビングショップの受付場所は島にはありませんが、ネットで受付している業者さんが沢山ありますので興味のある方は探してみてくださいね。
奥武島のアクセスマップ・所在地
沖縄県南城市玉城奥武

