奥武島(おうじま)は、南城市にある小さな離島です。
「沖縄天ぷら」の島として知られていますが、魅力はそれだけではありません。きれいなビーチや秘境があり、なにより島で過ごすのんびりした時間は最高の癒しです。
この記事では、奥武島の魅力と見どころ、グルメスポットをご紹介します。
Contents
奥武島ってどんな島?
奥武島は、沖縄本島南部の南城市にある周囲約1.7kmの小さな離島です。離島といっても150mの橋で本島とつながっているので、船に乗ることなく車で行けます。
人口は約1,000人ほどでコンビニやスーパーはなく、のんびりと優しい時間が流れている素朴な魅力のある静かな島です。漁業が盛んで、もずくやアーサが名産品。天ぷら屋さんが3つあり、奥武島の名物となっています。
奥武島観光の見どころ
知られざる秘境「竜宮神」
竜宮神は、変わった形の岩があり沖縄らしい景色を楽しめるポイントです。干潮時には、階段を降りて岩の前まで行けます。
竜宮神には海の神様が祀られていて、豊漁や航海無事を祈願する奥武島海神祭のときには、舟の漕ぎ手全員が安全祈願をする拝所(うがんじゅ)です。
絶景の「東之御嶽」
竜宮神のすぐ隣には、東之御嶽(あがりぬうたき)があります。こちらも竜宮寺院と同様、神聖な拝所です。東之御嶽の近くには、絶景ポイントがあります。
島民の祈りの場「奥武島観音堂」
島の中心部に位置する観音堂。旅行雑誌にも載らないようなスポットではありますが、奥武島の歴史を語るにはなくてはならない場所なんです。
その歴史は古くさかのぼることなんと1615年!暴風で難破した唐の船を島の人々が救助し、手厚く介抱しました。そのお礼にと、黄金の観音像が贈られたそう。
そのとき贈られた黄金の観音像は、戦争で失われてしまったのですが、戦後に観音堂が再建されて陶製の観音像が安置されています。
奥武島名物!トビイカの天日干し
奥武島といえば、トビイカの天日干しも有名です。毎年6月の下旬ごろから、漁港でイカの天日干しが始まります。
2010年には、国土交通省の島の宝100選に選ばれました。
廃墟にアートが!奥武島のフォトスポット
奥武島橋を渡って右回りで進んでいくと、ビーチ沿いに廃墟があります。
こちらの廃墟、アートが描かれていて奥武島のフォトスポットとして人気です。動画などの撮影に使われていることもあります。
奥武島の島ねこ
島ねこ観察は、奥武島の隠れた楽しみ方です。奥武島はいたるところに島ねこがいて、ゴロゴロお昼寝しています。
いまいゆ市場の隣にある東屋の周りには特にたくさんの島ねこが寝ています。
写真で見ると隠れていてそんなにわからないかもしれませんが、ここだけで猫が15匹くらい。
天ぷらを食べていると、どこからともなく現れる猫たちですがお店には「食べ物をあげないで」との張り紙が。
キラキラした目で見つめられると天ぷらを分けてあげたくなってしまいますが、ぐっと我慢をしましょう!
奥武島のビーチ
奥武橋から島を右回りに進むと、奥武島ビーチがあります。水が透き通っていて、岩の上からでもコバルトスズメなどの魚が見えるほどです。泳がずに青い海を眺めているだけでリフレッシュできます。
遊泳向けのビーチではありませんが、ダイビングの練習スポットとして使われているようです。
奥武橋のふもとの小さなビーチは、地元の子ども達が遊ぶ姿もちらほら。反対側の船着場では、釣りを楽しむ人たちがいます。
大人も子どもも楽しめるグラスボート
奥武島では、港からグラスボートが運行しています。乗船時間は30分ほどです。
色とりどりのお魚やサンゴを、ガラス張りの船底から観察。沖にはウミガメがいるスポットもあるので、運がよければ会えるかもしれません。
乗船人数は2名以上、最大13名まで乗船可能です。
予約の受け付け:いまいゆ市場内にて切符を購入
営業時間:9時~16時30分
定休日:無し ※悪天候の時は欠航になる場合があります
利用料金:大人1,500円・こども(4歳~小学生)750円
電話番号:098-948-7255
天ぷら以外にもある!奥武島観光で食べたいグルメ
新鮮な魚が食べられる「いまいゆ市場」
漁港の前に「いまいゆ市場」があります。いまいゆとは新鮮な魚という意味です。
奥武島の漁師が水揚げした新鮮な魚が並ぶ海産物市場の中には、鮮魚店とおしゃれなベーグル屋さんがあります。
お刺身のパックはどのお店もだいたい500円と1,000。ボリュームたっぷりです!
お店によって野菜、フィッシュサンドやイカスミ汁、海鮮丼、あら汁などもあり、市場のテラス席やビーチで食べることができます。
南城市玉城奥武19-9
電話番号:098-948-7632
営業時間:9時〜18時
休業日:特になし
※200円で5分間使えるシャワーがあります。
ビタミンたっぷり「アセローラフローズン」
いまいゆ市場内にある「フィッシャーマンズコーヒー」は、ベーグルやコーヒーのお店です。
そしてもうひとつ、2015年に池袋で開催された「ニッポン全国ご当地おやつランキング」で1位に輝いたアセロラフローズンも売っています。
アセロラフローズンは、本部町のアセロラの生搾り果汁をたっぷり使用。サッパリしていて、強い日差しの中歩いた体に染みていきます。
沖縄県南城市玉城奥武19-9 いまいゆ市場内
電話番号:080-1716-6456
営業時間:10時〜17時
休業日:水曜日
ローカル感たっぷりのまいむ食堂
軽食と雑貨の店「まいむ」は、地元の方にも人気のお店です。
まいむはどのメニューもお手頃価格で、沖縄そばが500円。カレーライスも500円で食べられてしまうんです!
沖縄ぜんざいやかき氷なども売っていて、ランチからちょっとした休憩までできます。
沖縄県南城市玉城字奥武21-1
電話番号:098-949-7642
営業時間:9時〜19時
休業日:不定休
奥武島観光の所要時間は?
奥武島は小さな島なので、寄り道しながら歩いて観光しても、2時間あればぐるっと1周できます。
奥武島観光の所要時間は、ささっと軽く見る程度なら1時間、しっかり見るなら2〜3時間です。
もしも時間があまりとれない場合は、駐車場が奥武島内の数カ所にあるので、立ち寄りたいスポットの近くに車を停めてくださいね。
駐車場は、奥武橋を渡ってすぐ右のところに数台分と、いまいゆ市場の横にも駐車場があります。
https://okinawatravel.jp/area/nanbu
奥武島観光マップ
奥武島のアクセスマップ・所在地
沖縄県南城市玉城奥武
※那覇空港より有料道路を利用して車で約35分