浜比嘉島(はまひがじま)はうるま市にある車で行くことができる離島です。
手軽に行けるとけれど、のんびりした空気と自然がたくさん残っていて離島ならではの魅力が詰まっています。
パワースポット、雰囲気が全く違う3つのビーチ、名物のおばぁ。
癒しの浜比嘉島の見どころやおすすめの周り方を紹介します。
Contents
浜比嘉島は神々が住む島

海中道路を渡り、さらにもう1つの橋を渡ったところにある浜比嘉島。
周囲約7kmで島民は約500人。もずく漁が盛んな小さな島です。
島の東側が比嘉集落・西側は浜集落と呼ばれています。

浜比嘉島は「琉球王国をつくった神様が暮らした聖地」として大切にされてきました。
琉球創生の起源については諸説ありますが、ニライカナイという海の向こうの理想郷からシネリキヨ(シルミチュー)とアマミキヨ(アマミチュー)という男女の神様がやってきて、子どもをもうけ、2人の子孫が人間として繁栄したと言われています。
沖縄県内からたくさんの参拝者が訪れますが、最近はパワースポットとして旅行者にも人気の場所です。
子宝祈願に人気のシルミチュー

シルミチュー霊場はアマミキヨとシネリキヨが暮らし子どもを授かったと言われている洞窟。
島の東側の奥に向かい車で5分ほど走れば着きますが、こちらの一瞬のぼるのをためらうような長い階段をのぼらなくてはいけません。
のぼりながら数えてみたところ階段は108段。

こちらがシルミチュー霊場。
洞窟の中には鍾乳石があり、子宝を授かる霊石と言われていて子宝祈願の参拝客も多く訪れています。
洞窟の入り口にはフェンスがあって入ることはできません。外から拝みましょう。

毎年旧正月に行われる年頭拝みという行事では、比嘉集落のノロ(神女〉が海から小石を1個拾ってきて洞窟の中に置いてある壺に入れたり、子どもたちが踊りなどを奉納しています。
沖縄県うるま市勝連比嘉1606−3
(シルミチュー公園の住所です。車は公園の駐車場にとめられます。)
入場料/無料
入場時間/特になし
青い海に浮かぶアマミチュー

アマミチューの墓はアマンジと呼ばれる岩がゴツゴツした小さな島にあります。
アマンジへ続く道を渡ったら左側へ回るとアマミチューの墓が出てきます。

道が細くて少し歩きづらく、濡れていると足元が悪くなるので要注意です!
ゴツゴツした岩も、手をついて切ったり頭をぶつけたりしないように気を付けて。
小さな子ども連れの人やお年寄りは無理をしないようにして下さいね。

この階段の先にあるのが、アマミキヨとシネリキヨが眠っているというアマミチューの墓です。
年頭拝みでは、ノロが中心となって五穀豊穣・無病息災・子孫繁栄を祈願します。
シルミチュー・アマミチューは島の住人だけでなく沖縄の人たちが大切にするとても神聖な場所なので、沖縄の信仰や伝統に敬意を払って参拝しましょう!

駐車場は島の入り口から向かった場合、アマンジを通り過ぎたところ。特に看板などは立っていません。
沖縄県うるま市勝連比嘉102-1
入場料/無料
入場時間/特になし
浜比嘉島名物!おばあに会いに行こう

アマミチューの墓の手前では、おばあがミニカップに入った黒糖ぜんざいともずくシークワーサを売っています。
もずく・もずくで作った塩はお土産用のものです。
アイスコーヒーとホットコーヒーもあり、寒い日には嬉しいですね。

黒糖で5時間もコトコト煮たというぜんざいは、しっかり黒糖の風味がするけれどすっきりした甘さ。
もずくもシャキシャキでおいしいですよ!

笑顔がかわいくて優しいおばあ。
ぜんざいが入ったクーラーボックスなどを、リヤカーに積んで毎日運んできていてとっても働き者なんです。
ちなみに4回も会ったことのあるお客さんのことも覚えられず、ガッカリされたそう。
もずくを食べながらおばあとゆんたく(おしゃべり)する時間も浜比嘉島の大きな魅力です。

おばあは子どもの頃、まだ海中道路がなかったときに滑って岩に頭を打って大怪我を負ったそう。
タイミング良く渡し舟があったから病院に行けたけど、舟がなかったら死んでたと笑うおばあ。
みなさん、滑るので本当に気を付けて歩きましょう…!

この茶色いネコの名前はもなかと言って新入りなんだとか。
私が以前に来たときは白黒の看板ネコ「店長」がいたのですが、店長は毛布にくるまって出てこず。
実は店長、もなかとの「看板ネコの座」争いで弱っている模様。
困ったおばあはもなかを知り合いに引き取ってもらったけれど、おばあのところにすぐ帰ってきちゃうんだって。
もなかは無事に飼い主さんが決まったそうです。店長は以前のように安心してベンチでお昼寝していました。

島パーラーでお土産探し

アマミチューの向かい側には小さな島のパーラーがあります。
小さなお店ですが、訪れる人が後を経たないんです。人気の秘密はお土産と軽食。
子宝に恵まれるマース御守り

実は手作りの「マース御守り」が人気でわざわざ買いに来る人もいるんだとか。
沖縄では危険から身を守る厄除としてマース(塩)を持ち歩く習慣があるため、貝がらに塩を入れて御守りとしてつくられているんです。

マース御守りは3種類、無病息災が500円・子宝は800円・縁結びが1200円。
以下の2ヶ所で買うことができます。
- 比嘉公民館(うるま市勝連比嘉125)/平日8時30分〜17時
- 島パーラー(アマミチューの墓の向かい側辺り)/11時〜17時
浜比嘉島で作られた塩も人気

塩職人がじっくりと炊き上げた浜比嘉塩。
小さいサイズなのでちょっとしたお土産にもオススメ。

こちらは1パック300円。塩を作っているところを見学することも可能だそうですよ!
小腹が空いたら軽食も

スパムむすび、もずく、クラムチャウダーなどの食べ物も売っていますよ。
※季節によってメニューが変わるようです。
先日行ったらビールとぜんざい、かき氷がありました!

青い海を眺めながらランチを食べるのも良いですね。
波の音をBGMに、最高のピクニック気分を味わえますよ!

ちなみに公衆トイレが島パーラーの隣にあります。
浜比嘉島でランチを食べるなら「413はまひがホテル&カフェ」へ

おしゃれなランチを楽しみたいなら、浜比嘉ビーチの目の前にある413はまひがHOTEL&CAFEがおすすめ。
最高のロケーションで、少し贅沢なオトナ時間を楽しんでみては♪

浜比嘉島にはビーチが3つ。スムーズな周り方

浜比嘉島は西の集落も東の集落も、奥に進むと道が突き当たってしまいぐるっと1周することはできません。

なので島全体を見るならこんな順序で周るとあちこち行き来せずにスムーズです。
アマミチューの墓を起点に→(1)ムルク浜→(2)兼久ビーチ→(3)浜比嘉ビーチ

けれど、もし雲行きが怪しくなってしまった場合は特に見たい場所を優先して周った方が良いでしょう。
天気予報があてにならないと言われる沖縄ですが、海中道路の先の島々は特に天気が変わりやすい印象です。
さっきまですごく晴れてたのに急に雨が降ったり、奥にある島は晴れてるけど浜比嘉島は天気が悪かったりなんてこともしばしば。
県民の憩いの場 浜比嘉ビーチ

浜比嘉島のビーチと言えば、島の西側にある浜比嘉ビーチが有名。
遠浅の海で水質は良く人工のビーチなので綺麗に整備されています。
しかしライフセイバーは不在・クラゲ除けネットもありません。
週末にはビーチパーティー(バーベキュー)を楽しむ沖縄県民で賑わいます。
所在地/沖縄県うるま市勝連浜80-4
駐車場/無料駐車場あり
トイレ・シャワー/あり

自然のエネルギーを感じる 兼久ビーチ

兼久ビーチはシルミチュー霊場の手前にあります。
隣のシルミチュー公園では釣りをしている人も多く、静かでローカルなビーチ。
手付かずのままで、岩島群と生茂る植物からは自然のエネルギーを感じます。
岩の奥には遺跡が発見されたクバ島が。
クバと言うヤシ科の植物がたくさん生えていて、人は住んでいません。

兼久ビーチは干潮時はかなり浅くなるのでクバ島まで歩いて行くこともできますが、ライフセーバーはいないので注意が必要です。
浅瀬にも魚やヤドカリがたくさんいます。
所在地/沖縄県うるま市勝連比嘉1606−3(←シルミチュー公園)
駐車場/無料駐車場あり
トイレ・シャワー/シルミチュー公園にあり(シャワーはトイレの外、3分100円で使用できます)
天然の隠れビーチ ムルク浜

ホテル浜比嘉リゾートの奥にあるムルク浜。
透明度が高く浜比嘉島一の海の青さです。

浜比嘉島で唯一、マリンアクティビティもできます。
フライボード・シュノーケリングツアー・体験ダイビング・バナナボート・ウェイクボードなど。
マリンアクティビティの予約・詳細はこちら →アクアラインマリンクラブ公式サイト

ホテル浜比嘉リゾートが管理していて、シーズン中はパーラーでタコライス・カレーライス・かき氷などが売っています。
バーベキューもあり。
ムルク浜への道は細くてやや険しいです。

ホテル浜比嘉リゾートの入り口で左側へ行くのですが、道幅は車1台分なので行き違えません。
しかも待避所的なのもありませんw

道路は舗装されていない場所もありけっこうガタガタします。
所在地/沖縄県うるま市勝連比嘉 伊芸上231
駐車場/あり(シャワー代込みで500円)
トイレ・シャワー/4月~10月のシーズン中はあり
ロッカー/なし
沖縄最古!?樹齢600年のガジュマル

東の御嶽はウェディングのフォトスポットとしても人気の場所で、写真好きの方にファンが多い場所。
迫力満点の大きなガジュマルの下で、フォトジェニックな写真が撮れますよ。

浜比嘉島は昔ながらの沖縄の良さが残る島

車で気軽に行ける離島、浜比嘉島。
聖地と呼ばれるシルミチュー・アマミチューの厳かな雰囲気に圧倒され、天然のビーチの美しさとおばぁの可愛さに癒されて、帰るころにはきっと気持ちがリフレッシュしているはず。
まだ行ったことがない人はぜひ1度訪れてみて下さいね。
浜比嘉島の基本情報
沖縄県うるま市浜比嘉島
※那覇空港から高速道路利用で約1時間10分
浜比嘉島周辺の寄り道スポット
海中道路にある写真映えしまくりなブランコカフェ。うるま市の食材を使ったピザなどが食べられます。

中部エリアで本気のおすすめスポットをまとめてみました。
