東の御嶽(あがりのうたき)は、浜比嘉島にある聖地です。
御嶽とは神様や祖先、自然などを祀る拝所で、大きなガジュマルの木もあり、神聖な雰囲気と自然のエネルギーを体感できます。
今回は、東の御嶽への行き方や駐車場について紹介します。

東の御嶽とは

はじめに説明した通り、東の御嶽は浜比嘉島民の祈りの場です。旧暦の6月28日と8月28日に、海の時化(しけ)を祈願するお祭りである「シヌグ祭り」が行なわれることから、「シヌグ堂」とも呼ばれています。
シヌグ祭りとは本来、沖縄本島北部と周辺離島一帯、そして鹿児島県奄美群島に伝承されている行事です。山の神と海の神に、豊穣と豊漁をお願いします。
しかし、浜比嘉島では時化を祈願するという、不思議な風習が伝わっています。
シヌグ堂にまつわる歴史

琉球三山時代の旧暦8月28日に戦いに敗れた(南山・北山軍)武将の平良忠臣とその仲間の将兵7〜8人が浜比嘉島に渡り、身を隠した場所なんだそう。
住民に頼んで島の周辺を警戒させて難を凌いだという故事(こじ)から始まっています。
琉球開闢の女神であるアマミキヨ(アマミチュー)と男神のシネリキヨ(シルミチュー)へ願掛けを行った結果、嵐が起こって討伐軍の船が沈没したという話もあるようです。

沖縄で最古?東の御嶽のガジュマル
東の御嶽の見どころは、迫力満点の大きなガジュマルの樹です。沖縄で1番古いガジュマルという説もあるんだそうで、樹齢600年以上なんだとか。
この日は朝の9時頃に伺いましたが、光が木々に差し込む様子が神秘的でした。

東の御嶽はフォトスポットとして人気上昇中

東の御嶽は、2015年にうるま市の景鑑賞を受賞したことで、少しづつ認知され始めているそうです。
最近では、ウエディングフォトの撮影に使われることも出てきました。時々、参拝しに来る人がいますが、基本的に静かな場所です。撮影する場合は周囲に十分配慮しましょう。
東の御嶽は植物が豊富なので、1年を通して蚊がたくさんいます。特に夏場は少しの時間でも蚊に刺されてしまうので、虫除け対策は必須です。

東の御嶽の基本情報

所在地:沖縄県うるま市勝連浜229
※那覇空港から高速道路を利用して約1時間10分
問い合わせ:098-878-0077(うるま市観光物産協会)
駐車場:近隣に無料駐車場あり
営業時間:特になし
入場:無料
東の御獄への行き方
うるま市の海中道路から東の御獄へ行く場合、浜比嘉大橋を渡って行きます。浜比嘉大橋を渡ると、突き当たりで左右に分かれるので、右折してください。
右に曲がって少し進むと、左手に「東の御獄(シヌグ堂)」と書かれた小さな立て看板があります。立て看板の向かい側は漁港です。

看板の前には緑が生茂る細道があるので、まっすぐ進めば東の御獄に到着です。
看板の近くには車を数台駐車できるスペースがありますが、空きがなければ浜比嘉大橋のたもとにある広場の無料駐車場を利用してください。
