こんにちは。沖縄移住した宅建士ライターのかっしーです。
沖縄トラベルのInstagramにはときどき、「沖縄移住したいけれど家賃ってどれくらいですか?」「どこが住みやすいですか?」といった相談が届きます。
また、沖縄は離島ということもあり、すでに沖縄移住を決意した人の中には物件探しに苦労している人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、沖縄の物件探しの注意点や住みやすい街などについて、私の実体験を踏まえ解説します。
Contents
沖縄移住で物件を探す際の注意点
- 沖縄の物件は浴槽なしが多い
- 人気エリア&優良物件は超激戦
- 沖縄の不動産会社はのんびりしている
- 沖縄に知り合いや親戚がいないと借りられないことも
沖縄の物件は浴槽なしが多い
沖縄の物件は、関東などで一般的な住宅の造りとはいくつか違いがあります。
例えば、トイレの床は水で流して掃除するため、タイル張りが多いこと。アメリカ文化の影響や気温の高さから、お風呂に浴槽や追い焚き機能がついてない物件が多いことです。
物件を探していると、築年数がかなり古い建物が多く見られるのも、沖縄の特徴だと思います。一方で、雨風や厳しい紫外線の影響で外壁が痛んでいる建物も多いのですが、実は築年数がそんなに経っていないことも。
人気エリア&優良物件は超激戦
沖縄で物件を探すとなると、大手不動産情報サイト「うちなーライフ」を利用する人が多いのではないでしょうか。
うちなーライフを毎日のようにチェックしていると、たまに家賃がやすい優良物件が見つかることがあります。しかし、それが沖縄の人気エリアだったりすると、かなり激しい争奪戦が繰り広げられます。
特に引越しシーズン前は激戦です。新着物件を見つけて不動産会社に問い合わせても、すでに借り手がついてしまっているということも多々あります。
沖縄の不動産会社はのんびりしている
沖縄の不動産会社は、関東などと比べるとのんびりしている傾向です。「また連絡しますね」と言ったまま連絡がない不動産会社、メールの返信が遅い不動産会社などなど。
入居までに電話やメールでのやり取りが必要になりますが、休憩時間や週末には連絡がつかないことも多いです。沖縄の不動産会社に多い特徴を以下にまとめました。
- 関東の不動産屋水曜日休みがほとんどだけど沖縄のは日曜休みが多い
- 12時〜13時のお昼休憩中は電話は留守電になってるところも多い
- 営業時間が17時までのところも多い
- 色々ざっくりしている
移住準備のスケジュールに余裕がない人は注意が必要です。とはいえ、すべての不動産会社が上記に当てはまるわけではありません。
全国展開している不動産会社の加盟店だと、営業時間が長いしサポート体制とかもしっかりしているところが多いとか。
沖縄に知り合いや親戚がいないと借りられないことも
沖縄移住者の中には、「沖縄に知り合いや親戚がいないなら貸せない」と言われた経験を持つ人もいました。
おそらくですが、「やっぱり入居しない」というトラブルを避けるため、沖縄に身元を保証できそうな人がいる方が好ましいのだと思います。
しかし、このような不動産会社は多くありません。もしも沖縄に知り合いや親戚がいないと貸せない、と言われたら、他の不動産会社で物件を探すといいでしょう。
沖縄移住者が住みやすい街
実際に沖縄移住してみて、住みやすい街は「豊見城市」「那覇市」「浦添市」だと思います。路線バスやゆいレールなどの公共交通機関が豊富で、仕事も見つけやすいでしょう。
とはいえ、沖縄本島の豊見城以北、読谷村以南なら、極端に住みにくい街はないかと思います。ただし、どの街も自然が多い場所と住宅街あるので、エリア選びは重要です。
北部や離島になると、買い物する場所が少なかったり仕事が少なかったりと、住みづらい街もあります。
初めて沖縄へ移住するなら、沖縄本島の中南部を検討するのがおすすめです。
沖縄移住後の家賃
「沖縄の物件は家賃が安いだろう」と思っていませんか?私もそうでした。しかし、意外にも沖縄の物件は家賃が高いんです。
アクセスがいい那覇都心部や沖縄本島中南部の海沿いは、関東の家賃と大差ありません。
日本国内外の投資家にも人気の沖縄は、都市開発が進んでいることもあり地価が年々上昇しています。
ワンルームで家賃15,000円くらいの部屋もありますが、エレベーターなしの4階で交通の便もあまり良くない場所だなんてことも。整った設備・便利な場所・安い家賃という好条件の物件はなかなか見つからないでしょう。
沖縄移住での物件探し体験談
物件探し編
私が沖縄移住を決めた後、ネットでうちなーらいふを毎日チェックしていたものの、気に入った物件は借り手がついていて難航していました。
当時は沖縄の土地勘がなく、ネットの情報やグーグルマップのストリートビューで雰囲気を見るだけでは不安もあったため、思い切って現地で探すことに。
- 家賃10万以下
- バストイレ別
- 浴槽あり
- 室内洗濯機置き場あり
- 部屋の面積は45m2以上
- 海まで自転車で行ける距離
上記の希望条件をもとに、不動産屋で何軒か内見させてもらいました。しかし、家賃が高かったり、他の条件がイマイチだったりで見送り。
「引越しまであと2ヶ月ちょっとなのに…」と、不動産屋を出て途方に暮れた気持ちになりました。
「いい物件は見つからなかったけどせめて街の雰囲気をチェックしておこう」とドライブしていたら、たまたま不動産屋があったので入ってみることに。そこで希望条件に近い部屋を紹介してもらえたのです。
まだ先住者が退去前だったので、マンションの外観を見学。家賃は少し高いし洗濯機置場はベランダ、エレベーターも無いけど「妥協も必要だ!」と考え、入居申し込みをしました。
しかし、「もう3組申し込みが入っているので4番手です」とのこと。第1希望の部屋が借りれなければ第2希望の部屋に入居させてもらえることになりました。
物件の契約編
第1希望の物件に申し込んだ翌日、「さすがに4番手だから第1希望の物件は借りられないだろうな〜」と思っていたら、不動産屋から電話が。「1番手から3番手の方がいなくなって、かっしーさんが1番手になりましたよ!」と言うのです。笑
そんなわけで1ヶ月に渡る物件探しが終わり、契約書類を郵送でやり取りしました。
しかし、ほっとしたのも束の間。入居していた人が退去される日に、部屋の内観写真をメールで送ってもらう約束だったのですが、音沙汰なし。数日待っても連絡がないので電話したら、退去日が1週間伸びたとのこと。
さらに待つこと数日、やっと届いたメールを見たら…浴槽がない。そして、ないはずの場所に収納があり、あるはずの収納もない。
「変更箇所がいくつかあるのですがどうしましょう?大丈夫ですか?他の物件探します?」と聞かれるも、このとき移住予定日の約1ヶ月前。浴槽はけっこう大事なポイントだったので少しショックでしたが、そのまま契約手続き続行しました。
沖縄の不動産会社で「間取り図と実物が違う」というケースが多いわけではないと思います。しかし、遠方への引越しは身動きが取りづらいため、トラブルが起きた際に困ります。
このようなことが起きる可能性も考え、計画的&スケジュールに余裕を持って物件探しを進めるといいでしょう。
沖縄移住での物件探しまとめ
- 家賃は思っているよりも高い
- 人気エリアの物件は争奪戦
- 関東の家とは設備や造りがちょっと違う
- 築浅の賃貸だと水廻りが比較的充実している
- 不動産屋は営業時間や対応をチェック
- ネットの情報だけではなくできれば内見した方がいい
沖縄は天国のように最高な場所ですが、移住までは色々と大変なことがあると思います。なるべくスムーズに住みやすい物件を見つけられるよう、ここまで紹介したポイントを念頭において計画を立てましょう。