「沖縄に移住したけれどうまくいくか心配」
「ネットで検索すると沖縄移住に失敗した人の話ばかり出てくる」
沖縄移住に興味があるけれど、このような不安を抱えている人はとても多いのではないでしょうか。
私も移住前は、ネットで情報を探したり体験談を読んでは不安になったりワクワクしていました。
そして今、移住前に見た情報を思い返してみると「確かにな〜」と思う部分と同意できない部分があります。
そこでこの記事では、実際に移住して分かった沖縄移住で失敗する5つの原因と注意点をまとめました。
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沖縄移住で失敗する原因
青い海と豊かな自然が魅力的な沖縄は、移住先として人気の高い地域です。
平成29年の県外からの転入者数はなんと24,731人とたくさんの人が移住していますが、数年以内に帰っていく人が大半だといわれています。
私も沖縄に移住した当初は、ご近所さん・学校・病院などさまざまなところで「いつまで沖縄にいるの?」と聞かれました。
そもそも沖縄には数年間のみ転勤で来る人も多いのですが、この言葉から本当に沖縄県外へと帰って行く移住者が多いんだなぁと思ったものです。
では、なぜせっかく移住したのに沖縄を離れてしまう人が多いのか?
インターネット上で特によく見かけた、沖縄移住で失敗した理由をピックアップしました。
- 給料が安い
- 人付き合いが難しい
- 気候が合わない
- 文化が合わない
- 食事が合わない
この5つの原因について深掘りしていきます。
失敗する原因①金銭的な問題

令和3年に厚生労働省から発表された都道府県別賃金は、全国平均307,000円に対して沖縄が252,500円でした。
その差はなんと54,500円!
首都圏から移住する場合、沖縄に移住すると収入は下がる可能性が高いでしょう。
薬剤師やシステムエンジニアは求人もお給料も比較的多いように感じますが、それでも首都圏並みの収入を会社員で得るのは難しいかなと思います。
そして、意外かもしれませんが家賃も物価も安くありません。
むしろちょっと高めだなと感じるくらいです。
リゾートエリアとして人気の沖縄は、ホテルや別荘の建築が盛んで投資家も不動産を購入しているため、地価が上昇しています。
その影響もあって、家賃は安くはありません。
地方移住で生活費を抑えることが目的なら、沖縄は合っていないでしょう。
失敗する原因②人間関係のトラブル
「沖縄の人は優しくない」「旅行で行ったときと全然印象が違った」という口コミも少し見かけました。
私は沖縄の人が優しくないと感じたことはありません。
ただ、どうやらシャイな人が多いような気がするので、そんなところが優しくないように見えたのかなと思います。
沖縄はシャイな人が多いけれど、一度親しくなるとすごく親切にしてくれます!
沖縄の生活には慣れた〜?と言ってくれたり、離れて暮らす私の両親のことまで気にかけてくれたり。
とはいえ、トラブルがまったくないわけではないでしょう。
日本だけではなく、世界から文化や風習が違う人が集まっている沖縄。
人間関係のトラブルが起きてしまうのも仕方ないのかなとは思います。
また、「ないちゃー扱いされた」という体験談をときどきネット上で見かけます。
実はかつて、ないちゃーという言葉は内地(本州)から来た人に対する差別的・好意的でない呼び方として使われていたそうです。
ですが、最近の若い人達は悪意なくないちゃーという表現を使います。
つらい戦争を経験した世代の人達の中には、まだまだ県外出身者に対してわだかまりがある人もいるのかもしれません。
しかし、ほとんどの人は「ないちゃーだから」という理由で悪い感情をぶつけてくることはないですよ!
失敗する原因③文化になじめない
沖縄には、独特の文化があります。
車社会、家族・親族の固い結びつき、伝統行事など、私も生まれ育った埼玉とは違う部分が多くて驚きました。
沖縄に限らず、地方移住は少なからず文化の違いがあるはずです。
しかし、沖縄は他の地方と比べても、特に文化が特徴的かもしれません。
琉球王国時代には中国からの影響が大きかったこと、第二次世界大戦後にアメリカ統治下にあったことを考えれば当然のことですね。
自分のライフスタイルや考え方などにこだわりがある人は、沖縄の独特な文化が合わないと感じる人もいるでしょう。
失敗する原因④気候が合わない

沖縄は亜熱帯気候なので、一年を通して高温多湿です。暑さに弱い人は適応が難しいかもしれません。
私も移住当初は湿度の高さに慣れず、6月だというのになぜかインフルエンザになりました。笑
移住して最初の1年くらいは、体が気候に合わなくて体調を崩す人も多いとかいう噂もあります。
太陽の日射しも強いので、冬でも日焼け対策はマストです。
気候が合う合わないは体質の問題なので、体がストレスを感じるくらいなら住まない方がいいのでしょう。
失敗する原因⑤沖縄の食事が合わない

一昔前は、沖縄旅行に行った人から「沖縄のご飯はおいしくない」という声をちらほら聞きました。
私もヤギ汁やミミガー、チーイリチー(豚の血を炒めたもの)みたいなちょっとクセのある郷土料理のイメージを持っていましたが、移住してみてびっくり!
おいしい沖縄料理・アメリカンな料理・多国籍料理・おしゃれなカフェもたくさんあるんです。
最近は県外からの移住者が増えたこともあって、飲食店のレベルが上がっていってるという声をよく聞きます。
ただし、純和食のお店と海鮮料理がおいしい店は少ないです。
外食の際にさっぱりした和食を食べたいな〜なんて思っても、選択肢は大戸屋くらい。
「おいしいお刺身が食べれる店が少ない」というのも、移住者間ではよく聞く話です。
ちなみに、都心にあるようなラグジュアリーな雰囲気のレストランもあまり見かけません。
ガッツリ系のグルメが多い沖縄は、人によっては合わないかもしれないですね。
沖縄移住で失敗しない人の特徴
沖縄移住において成功・失敗って言うのもなんか変な気もしますが、沖縄移住して楽しく暮らしている人には以下のような人が多いと思います。
自分のペースで動ける人
私の知っている移住者たちは割とマイペースな人が多いです。
慣れない土地で暮らすのなら、自分のペースで動いたり考えたりできないと困りますからね。
移住後の生活をサポートしてくれる人が複数人いるなら話は別かもしれませんが、友達や頼れる人がいないのは心細いので徐々に辛くなる要因です。
高いミュニケーション能力
マイペースな人が多い一方で、コミュニケーション能力が高い人も多い印象です。
SNSなど見ていると、沖縄に移住者のみなさんがどんどん交友関係を広げている姿に驚きます。
知人には、移住者なのになぜか沖縄出身の友達の同窓会に参加した、なんて人もいました。
沖縄は地域によっては人間関係が濃いところもあります。
コミュニケーションが得意な人は、こういった地域でも難なく暮らしていけるでしょう。
大ざっぱな人
沖縄はおおらかな人が多いので、大ざっぱな人の方が沖縄には合うと思います。
せかせかせずに、のんびりゆったりしています。
きっちりした性格の人にとっては、ストレスを感じることかもしれません。
考え方が柔軟な人
沖縄の文化や習慣はとても独特です。
今までの暮らしとの違いを柔軟に受け止められれば、沖縄に簡単になじむことができるでしょう。
沖縄移住6年目の友人は「いまだに海外留学してるような気分になる〜!」と、沖縄の習慣と地元の違いを楽しんでいますよ。
沖縄移住で失敗しないための注意点

沖縄移住で失敗しないための注意点は以下の3つです。
- いきなり北部に移住しない
- 収入の安定した仕事を見つける
- 期待しすぎない
それぞれ詳しく説明していきます。
いきなり北部に移住しない
私は沖縄本島北部が大好きですが、いきなり北部へ移住するのはおすすめしません。
平成29年に実施された「沖縄県への移住意向に関する調査」での移住先に求める環境・重視する条件についてはこのような結果でした。
2位/食べ物や水、空気が美味しい
3位/治安が良い
4位/生活コストが安い
よーくわかります!私も海のない埼玉から自然を求めて沖縄へやって来ました。
しかし、いきなり北部への移住は心が折れる可能性が高いのでおすすめしません。
買い物する場所、学校や病院などが南部〜中部に比べてグッと少なくなります。
まずは、移住前の暮らしとのギャップが少ない場所に住んだ方が失敗しづらいでしょう。

収入の安定した仕事を見つける
心の平和のためにも、やっぱりお金は大切です。
沖縄での就職はお給料が減る可能性が高いけれど、少なくとも安定した収入を得られる仕事を見つけましょう。
正社員での仕事に加えて、副業をするのもいいかもしれません。
仕事探しで迷っている人は、ひとまずリゾートバイトに挑戦するのがおすすめです。
アルファリゾートなら沖縄各地のホテルの求人があります。
ホテルで働きながら沖縄暮らし体験ができて、実際に移住するイメージがしやすくなると思います。

期待しすぎない
沖縄が大好きで移住したいと思う人は多いかもしれませんが、過度に期待するのは危険です。
ネットでもよく「沖縄を楽園と思ってはダメ」という指摘を見ますが、まさにその通り!
美しい海で遊んでおいしいものを食べて、というリゾートライフはあくまで旅行中のことです。
沖縄で暮らすとなると、旅行のように楽しいことだけではなくなるでしょう。
ちなみに、沖縄に移住して長い人に沖縄へ来た理由を聞くと、「沖縄が大好きで!」と答える人は少なく「温かいから」と答える人が多いです。
沖縄移住に大きな期待はなくて移住後にどんどん沖縄が好きになっていくパターンは、失敗しづらいのかもしれないですね。

沖縄移住で気になる噂

次に、沖縄について多くの人が気になっている2つの噂について解説します。
うちなータイムって本当にある?
沖縄の気になる風習といえば「うちなータイム」。
「うちなータイムは本当にあるの?」とInstagramのフォロワーさんからも高頻度で聞かれるのですが、あるといえばあるしないといえばありません。
基本的に、沖縄の人はすべてに対しておおらかでゆったりした感じはあります。
しかし、学校や仕事で遅刻するような人はごく一部で、多くありません。
沖縄以外の地域と変わらないと思います。
飲み会とかプライベートの集まりでは、うちなータイムが発動することもあるそうです。
大体の人が仕事や学校の時間を守ってるし。
余談ですが、アメリカもうちなータイムと同じような感じらしいですよ。
例えば18時から始まるパーティーに行っても準備はできていなくて、19時ごろから人が集まって来てゆるっと始まる、みたいな。
だから、うちなータイムは特殊なことではなくて、むしろ「きっちり時間を守っている日本人が偉いんじゃないか…?」と思っています。笑
模合って参加しなくちゃいけないの?
沖縄は、模合(もあい)というシステムも有名です。
模合に誘われてしまって毎月出費がキツいという体験談を読んだことがありますが、模合は参加しなくても生きていけます。
実際に、私は模合に参加していません。(友達がいないだけともいう)
特に30代以降の沖縄県民は複数の模合グループに参加している人も多いですが、模合に参加しなくともそれなりにいい関係を築くことは可能です。
沖縄移住で失敗する5つの原因と注意点まとめ
沖縄移住で失敗する主な原因は、金銭的な問題と人間関係、気候・文化・食事が合わないという理由がほとんどです。
気候や食事についてはどうしようもありませんが、金銭的な問題と人間関係については、自分の努力次第で解決できます。
文化の違いについては、柔軟に受け止めようという心構えでいることが重要です。
そして、いきなり北部に移住せず、収入の安定した仕事を見つけること。
沖縄移住後の生活に期待しすぎないことで、失敗する可能性は大幅に抑えられるでしょう。
移住に関して不安なことがあればお答えするので、InstagramからDMを送ってくださいね!
