「沖縄の水道水はまずい」
「体に悪い」
沖縄への移住を考えたことがある人なら、こんな話を一度は見聞きしたことがあるんじゃないでしょうか。
この噂は本当なのか?
移住者ライターが実際に水を飲んだ感想や、沖縄の水質や安全性について調べたことをまとめました。
Contents
沖縄の水はまずい説

みなさんご存知のとおり、水には軟水と硬水があります。
硬水はカルシウムやマグネシウムの含有量が多く、硬水を飲むとお腹が痛くなるなんて人もいますね。
日本の水道水は主に軟水ですが、サンゴでできた琉球石灰岩によって地層がつくられている沖縄は、硬度の高さが日本一です。

このことで、軟水に慣れている人は沖縄の水をまずいと感じるのかもしれません。
日本の水道水の平均硬度度は約50mg/Lに対し、沖縄県の平均硬度は84.006mg/L。
世界の基準では120mg/L以上が硬水なので、県平均の硬度では軟水になります。
しかし、沖縄の中でも地域によって硬度には差があり、湧水や地下水とダムの水を混ぜている地域は硬度が高めです。
本部町の伊豆味第一浄水場はなんと硬度208mg/L、金武町にある金武浄水場は180mg/L。
一方、沖縄本島南部で給水している西原浄水場は、34mg/Lと全国的に見ても低い硬度です。
このように、一概に「沖縄は硬度が高い」とはいえませんが、硬度が高い地域が多いのは事実。
沖縄でどの街に移住するか考えるときは、水の硬度もチェックポイントに入れても良いですね。
沖縄の水の安全性

沖縄の水道水は、残留塩素(カルキ)が多いことでも知られています。
カルキのにおいも沖縄の水がまずいと言われる一因でしょう。
塩素は発がん性物質のトリハロメタンの原因ともなるので、少し気になるところですね。
また、沖縄の米軍基地も水の安全性に大きな影響を持っています。
沖縄県内のニュースでは度々取り上げられていますが、有害物質であるPFOSが水道水から検出されているのです。
これは、米軍基地内で使われている泡消化剤が原因だといわれています。

PFOSは有機フッ素化合物といってフライパンなどにコーティングされている身近な存在。
けれど、実は蓄積性が高い有害物質だったのです。
国際的にもPFOSは使用や製造が制限されているので、水道水の安全性には少し不安が残るところです。
沖縄の水による影響
味や安全性以外にも、沖縄の水道水には少し問題があります。
髪・肌へのダメージ

こちらも有名な話ですが、沖縄に来て髪が傷んだり肌が荒れた人が多いのです。
石灰水はアルカリ性なので、弱酸性のお肌には負担が大きくなります。
結石のリスク
尿道で結石ができることで激痛を引き起こす尿結石。
カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが結石をつくる要因になるので、なるべく石灰水の摂取は抑えたいところ。
おじぃおばぁの中には水道水を飲んでる人もたくさんいて、尿結石になる人も多いそうです。
コップが白くなる
沖縄では新品のコップも何回か使って洗っているうちに、白く濁ってきます。
我が家のコップを恥を忍んでお見せします。

コップのふち辺りに白い濁りがありますよね。
これは、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムが固まることが原因。
コップだけでなく浴槽やキッチン、加湿器なども白くなります。
体への害はありませんが、地味に困ることです。
沖縄の水は飲める?

沖縄の水道水は味的には普通です。
実際に飲んでみたところまずいとは思いませんでした。
水質基準が厳しく、世界の中でも安全性が高い日本の水道水。
飲めないことはないのでしょう。
水道用水供給事業社も「おいしい水の要件とされる硬度100mg/L以下になるよう取り組んでいる」とのこと。
しかし、結局のところ自分や家族の健康を守れるのは自分だけです。
赤ちゃん・体の小さなペットは影響が出やすい可能性があります。
水道水の安全性に不安を感じるならば、浄水器をつけたりウォーターサーバーを利用した方がいいでしょう。
硬度を下げる浄水器
一般的な浄水器は、塩素や不純物を濾過してくれます。
石灰成分も減らしたいなら、硬度も下げる浄軟水器を選びましょう。
Amazonで業務用浄軟水器が21,000円で売っていました。
取り付けは専門業社に依頼しなくてはいけないので、初期費用が高くなるのネックです。
もう少しお手軽に購入したい人は、ブリタのマクストラプラス浄水フィルターがおすすめ。
こちらはポット型浄水器に使うフィルターです。
イオン交換体と活性炭を組み合わせていて、トリハロメタンやカビ臭を除去、硬度を減らします。
カートリッジの使用期限は約2ヶ月。
カートリッジ4個セットなので、2,840円で8ヶ月持つことになります。
水道水の料金はそんなに高額になることはないので、コスパよく安全な水を手に入れられるアイテムです。
沖縄で利用できるウォーターサーバー
おいしく安全な水が飲めるウォーターサーバー。
残念ながら、有名な企業は沖縄県には対応していない・もしくは配送料が高いところが多くあります。
沖縄県でも無料で配送してくれるウォーターサーバーを3つご紹介します。
プレミアムウォーター

プレミアムウォーターは厳選された採水地から新鮮な天然水を届けてくれます。
非加熱だからミネラル豊富でまろやか。
小さな子どもにも安心だし、料理も美味しくなると好評価です。
サーバーは機能やデザインが豊富で、無料のものは3タイプ。
おしゃれなデザインでリビングにもなじむamadanaスタンダードサーバー。
エコモード付きのスリムサーバーⅢ(ロングまたはショート)。
お水はPREMIUM3年パックなら1セット(12L×2本)で税込3,974円。
沖縄本島は送料が無料で、追加で12Lボトルを購入する場合のみ1セット220円(税込)がかかります。
注文はアプリから手軽にできます。
アクアクララ

アクアクララは水の安さとお得なキャンペーンが魅力。
初回特典の「はじめてセット」は、ウォーターサーバーのレンタル+ウォーターボトル3本5,636円のところを1,512円で試すことができます。
妊娠中〜未就学児のいる家庭向けには「子育てアクアお試しセット」も。
ウォーターサーバーのレンタル+12Lウォーターボトル5本で10,860円(税込)を、最大3ヶ月間2,700円(税込)で試せます。
子育て世帯を応援する子育てアクアプランを利用すれば、お試し終了後も毎月550円オフ!
通常の購入では、2年割プランなら12Lのボトルが1,404円(税込)・7Lのボトルは1,080円(税込)。
配送料金はかかりません。
ウォーターサーバーのレンタル料金は月額1,100円〜(税込)です。
ネスレのコーヒーマシン一体型のウォーターサーバーもあります。
LINEで簡単に注文できるのも好ポイントです。
水は天然水ではなくRO水。
水道水または天然水を高性能のROフィルターで濾過し、不純物を取り除いているので安心です。
ご当地ウォーターサーバー 麦飯石の水

沖縄で定番のウォーターサーバー、麦飯石の水(ばくはんせきのみず)。
麦飯石で不純物を除去したRO水を低価格で購入できます。
水は12Lのボトルが756円(税込)・19Lは1,080円(税込)。
店舗へ自分で行くとさらに安く購入できます。
難点は、注文方法が電話のみ・支払いが現金のみということ、そしてボトルが重たいこと。
12Lのボトルは女性1人で持ち上げるのは難しい重さです。
ウォーターサーバーまとめ
各社の特徴をまとめました。
プレミアムウォーター/ミネラル豊富な天然水・サーバーがおしゃれ
アクアクララ/RO水・子育て世帯へのサポートがある・配送料が無料
麦飯石の水/RO水・安い・ボトルのサイズが12L〜と重たい・現金支払い
天然水が良いという人はプレミアムウォーターの一択になりますね。
コスパ重視なら麦飯石の水。
アクアクララは大手ならではのサポート体制が整っていて、子育てアクア
などのキャンペーンも魅力です。
予算や家族構成、ライフスタイルに合わせて浄水器やウォーターサーバーを検討してください。
沖縄でもおいしくて安全な水を
以上、沖縄の水道水についてでした。
水道水を飲むことでどんな影響が出るかはわかりませんが、健康第一。
毎日飲む水だからこそ、おいしくて安全なものを選びたいところです。
市販の水や浄水器、ウォーターサーバーを駆使して、安心して飲めるお水をゲットしてくださいね!