沖縄トラベルのサイト設計担当KOBOです。
沖縄に家族4人で引っ越して来て、3年が過ぎました。
正直、この3年は本当に仕事面で苦労しました…
想定していた通りになんてならないとは思っていたものの、想像していた以上に大変でした。笑
そんな経験から色々と見えてきたことがあるので、沖縄の仕事事情に関していいところと悪いところも含めて正直にお話ししたいと思います。
これから沖縄移住を検討している方にとっては間違いなく有益な記事になっているので、最後までお付き合いいただければと思います。
Contents
沖縄は給与水準が低い

沖縄には仕事が少ない、または全国平均に比べて給与が低いというのはわりと有名ですよね。
知ってのとおり、沖縄の仕事の大半を占めているのが観光・サービス業です。
この観光業がコロナによって大打撃を受けて、観光業での求人も減りました。
そして、観光・サービス業は正社員でも手取り15万円くらいがザラです。
仕事の記事でも解説していますが、少しずつ最低賃金も上がってはいるものの、今後急激に給与が高くなるとは考えられません。
沖縄に来てから職を探そうを思っている方は、手取り20万円もいかない可能性も高いと思っておいた方がいいでしょう。
沖縄で仕事を探すなら、沖縄県の企業が運営している沖縄求人ドット・コムがおすすめです。
大手転職サイトでは扱っていない求人案件も多く、移住者へのアドバイスもしてくれます。
沖縄移住に成功している人の働き方は4タイプ

沖縄に来てからたくさんの移住者を見ていると、上手くいってる人には特徴があることに気がつきました。
大まかに以下の4つに分類されます↓
(A) すでに金融資産がありFIRE(リタイヤ)している
(B) テレワークで完結できるスキルがあり、県外の企業と取引している
(C) 自分自身で沖縄でビジネスを起こしている(大小あるにしても)
(D) 賃金は安いが節約して生活水準を低くしている
最初に答えを書いてしまうと、Bが1番おすすめですがひとつずつ詳しく解説していきます。
すでに資産がありFIRE(リタイヤ)している
移住前、埼玉に住んでいるときにはあまりこういう類の方に出会うことはありませんでしたが、資産家でリタイヤし沖縄で悠々自適に暮らしている方が多いです。
資産は株なのか何なのか、なにで財を成したかまではデータを取れていません。
しかし、昼間からずっと遊んでいられるようなおじさまたちを北谷あたりでよく見かけます。笑
こちらは再現性がなく、そうなりたいと思ってもなかなかなれるモノではないので次に行きましょう。
オンラインで働けるスキルがあり県外の企業と取引している
テレワークが数年前から話題になっていますが、オンラインで完結する仕事をしている人も沖縄移住者に多いです。
昼間に近所のカフェに行くと、ノートパソコンを広げて仕事している方をよく見かけます。
沖縄にいながら沖縄の給与水準に縛られることなく、都心で仕事をするのと変わらないくらいに稼げるのでやっぱり強いなーと思います。
自分自身で沖縄で大小あるにしてもビジネスを起こしている
沖縄トラベルをやっているので人気のあるCAFEに行くことが多いのですが、高確率でオーナーは移住組です。
(もちろん沖縄出身の方もいますが)
沖縄に移住して、お店をやっている方やなにかサービスを提供している方。
そんな方もかなり多いですが、今始めるのはリスクが高いかなと思います。
なぜなら、不動産がめちゃくちゃ高いから。
カフェやレストランなどのお店を出すとしたらテナントを借りなくてはいけませんが、家賃が高いので固定費が高くなってしまいます。
そして、2022年現在は観光客が少なく今後の見通しも不透明。
なので、今は沖縄でお店を立ち上げるのはリスクが高いかな…というのが正直な意見です。
賃金は安いが節約して生活水準を低くしている
賃金が安いけれど楽しく暮らしている人も多くいます。
海で遊んだり仲間とワイワイしたり、移住生活を満喫している方々です。
仕事も正社員とは限らずパート・アルバイト従業員の人も少なくありません。
このタイプは主に独身や若い世代で、家族で移住しているパターンでは見ないですね。
月にいくら稼げば沖縄移住できるのか

実際のところ、月にいくら稼げば沖縄移住できるのかを検証したいと思います。
ひとり暮らしなのか、家族で移住なのかによって生活コストはだいぶ違いますが、実際の数字で見ないとわからないと思うので可能な限りリアルに考えてみました。
沖縄の「本当」の家賃相場
先ほども少し触れましたが、沖縄の家賃(不動産)は本当に高いです…
移住した人は、口を揃えて「意外と家賃が高い」といっています。
我が家はファミリータイプの賃貸マンションを借りていますが、今の住まいの家賃は月18万円。
家族は4人で自宅で仕事もしているため面積的には広いけれど、決していい物件というわけではありません。
お風呂に追い焚きもついてないですし、トイレにウォシュレットもないです。
おまけにエレベーターなしの4階!
関東なら残りものと言われるような誰も選ばない物件かもしれません!笑

こちらは沖縄の1LDKの家賃相場です。
賃貸情報サイトの物件を見ていると、実際には相場より少し高い感じがします。
中南部はワンルームでも、管理費を入れたら6万円はすると考えた方が現実的でしょう。

次に、沖縄の3LDKの家賃相場です。
このグラフを見たら、ファミリータイプでも10万円もあれば十分じゃん!と思いますよね?
しかし、こちらはあくまで中央値。
住むのをためらってしまうようなボロッとした外観で、内装も昭和のかおり漂う築40年のアパートなども含まれるわけです。
沖縄の賃貸物件は、一般的な白いクロスの壁をした内装の物件が少なく、昭和っぽい謎の木張りで畳の物件が多いです。
もしかしたら、きれいにしなくても借り手がいるからそのままにしているのかもしれません。

実は我が家も、移住後に初めて入居したマンションがこんな感じでした。
(探していた地区でファミリータイプの空き物件が他になく、ここしか選べなかった…)
ちなみに家賃は8万円ほど。
間取りは55㎡の3DK。
エレベーターもウォシュレットも、さらには浴槽も無しでこのお値段です。
家賃を抑えたければ、設備面だけでなく築年数や立地も妥協しなくてはいけません。
食費について

沖縄は食材の価格は安くありませんが、市場に行けば野菜やお肉を関東に比べて安い価格で買えます。
ただ、加工品や日用品など県外から仕入れているものは、やはり輸送コストがあるので割高です。
家族4人暮らしの我が家の場合は、月の食費は飲用水代込みで6万円前後。
水道水は石灰が含まれているので、飲用水は購入しています。
食費に外食費は含んでいません。

光熱費、通信費について

スマホ・インターネットの通信費は他の県と変わりません。
ただ、ガスはプロパンのみで都市ガスはないので、都市ガスを使っている方は高いと感じると思います。
我が家の場合は水道代が月5,000円くらいで、ガス代は平均で月5,000〜6,000円です。
娯楽費について

沖縄での遊びといえば、やっぱり海に行ったりカフェに行ったり。
こんなところでしょう。
我が家も休みの日は南部から北部まで色々なビーチに行ったり、カフェを巡ったりしています。
2,000円のランチをするにしても、関東よりゴージャスでおいしいものが食べられるのでそこは嬉しいところですね。
我が家の娯楽費は月10,000〜20,000円くらいでしょうか。
那覇やホテルでなければ、駐車場代は無料の施設が多いです。
沖縄で1ヶ月にかかる生活コストを試算

ここまでの情報をもとに、1ヶ月にかかる生活コストを、単身と3人家族の2パターンで想定してみました。
【単身で移住する場合のコスト】
- 家賃(ワンルーム) 60,000円
- 食費 30,000円
- 光熱費 10,000円
- 通信費 10,000円
- 娯楽費 20,000円
- 雑費 10,000円
合計14,0000円
【3人家族で移住する場合のコスト】
- 家賃(2LDK想定) 80,000円
- 食費 70,000円
- 光熱費 20,000円
- 通信費 15,000円
- 娯楽費 20,000円
- 保険料、教育費など 30,000円
合計235,000円
単身の場合は14万円、3人家族の場合は23万5,000円ほど見ておければ最低限暮らしてはいけるのかなと思います。
しかし、沖縄は車社会です。
那覇にすむならバスやゆいレールで何とかなるかと思いますが、そうでなければ車も必要です。
実際には上記の合計額にプラス5万円ほどみておいた方がいいでしょう。
沖縄移住後の我が家の仕事

我が家は少し特殊な働き方なので参考になるかわかりませんが、どんな仕事をしているか紹介します。
我が家は夫婦2人で小さな会社を経営しています。
業務内容は、写真撮影、不動産リノベーション、コンサルティングなど。
また、ウェブサイトを制作したり、この沖縄トラベルや、七五三やお宮参りの撮影サービスである出張撮影キッズフォトを運営しています。
現状は、家族はずっと沖縄で暮らしていて、僕だけが沖縄と関東を行ったり来たりという感じです。
その理由は、家族4人で安心して生活できだけの収益になるお仕事が、沖縄で見つからなかったから。
といっても、我が家は高級車を買ったり休みの度に出かけたりという感じではありません。
それでも子どもが2人いて習い事や大学受験をある程度自由にさせてあげたい、と考えると、沖縄での平均的な給与では難しいなと思います。
3年前に沖縄に移住した当初は、新型感染症がまだ流行する前。
沖縄で一軒家を購入して、宿泊&撮影をセットにした観光ビジネスを立ち上げようと思っていました。
ところが世の中がどんどん変わってしまい、観光客は激減。
そして不動産価格は上がる一方で、東京都内と変わらないほどの値段になってしまったのです…
計画は一瞬にして崩れ去りました。笑
そこで一旦計画をリセットして、県内需要を調査してみたり、仕事を探してみたりと1年ほど考察に時間を費やしてしまいましたが、結局は元々やっている仕事にまた行き着いた次第です。
関東と行き来していることで収入は維持できていますが、月に何度も飛行機で往復しなくてはいけないためなかなかシンドイです。
我が家はノリでいきなり沖縄に来てしまったため、正直なところ苦労もたくさんしました。
ちなみに妻(かっしー)はWEBライターで、顧客はほとんど本土の会社。
不動産関連についての記事をメインに執筆しています。
沖縄で不自由せずに暮らしたい人におすすめの仕事

沖縄に移住しても、金銭的に不自由せずに暮らしたい。
そんな人にはやはりWEB・IT関連の仕事がおすすめです。
具体的には、システムエンジニア、WEBライター・WEBデザイナーなど。
可能ならば、県外の企業と取引する。
これが1番いいと思います。(ほんとに)
僕は写真業がメインではありますが、WEB制作の仕事も受けていて年間で200〜300万くらいにはなっているのでかなり助かっています。
WEB制作のスキルは、僕の場合はある程度は独学で習得。
その後、現役エンジニアから学べるオンラインプログラミングスクールのTechAcademy [テックアカデミー]
を受講して知識を深めました。
テックアカデミーにはいくつもコースがありますが、1から始めるという方は「WEBデザイン」がおすすめです。
WEBデザインのスキルを学びサイトをつくれるようになります。
テックアカデミーは無料体験もやっているそうなので、興味がある方がいたらまずは体験してみるといいかもしれません。
「WEBサイトをつくれるだけじゃもう仕事にならない」なんて声もありますが、10年前からそんなことは言われています。
では実際にどうなのかといえば、僕はこれでまだ稼げていますし、ブログをやって稼ぐにしてもWEBライターやるにしても、サイトのデザインや制作ができれば全然違うんですよ。
WEBデザインで稼ぐコツは、3ヶ月ほどTechAcademy]で勉強したら自分のブログをまず練習でつくってみること。
そのブログを「これ自分でつくりましたよ」と宣伝に使って仕事を取る。
TVCMで話題のココナラだったり、クラウドワークスといって、お仕事をしたい人とお仕事を頼みたい人のマッチングサイトがあるので、こういったシステムを利用すれば初心者でも仕事を取りやすいです。
僕の妻であるかっしーも、WEBライターとして現在月に20万〜40万ほど稼いでいますが、やり方は説明した通り。
まずは自分のサイト(沖縄トラベル)をつくり、ココナラやクラウドワークスに登録して、ブログと記事を自分の経歴として見せて仕事を取っていきました。
沖縄移住前はウェブライターの仕事をしたことはないし、まったくの未経験でもある程度稼げるようになりましたよ。
WEBデザインやライターのスキルは副業としても役に立つので、正社員で就職して副業としてライターやウェブ制作をしてもいいかもしれないですね。
まとめ〜沖縄移住を成功させるには〜

せっかく夢を叶えて沖縄に移住してきても、半数の方が数年で帰ってしまうそうです。
沖縄の食事や文化になじめないという人もいるかもしれませんが、やはり「稼げない・仕事がない」の2点はかなり大きな要因であることは間違いないと思います。
沖縄に来て3年が過ぎて思うのですが、沖縄移住を成功させるのに必要なことは単純です。
・実際の生活コストを把握すること
・自分で稼げるスキルを身につけること
これだと思います。
パソコンひとつで稼げるスキルを身につければ、沖縄に来ても収入が変わることがありません。
これから沖縄移住しようという方には、ウェブ関連の仕事が本当におすすめです。
この記事を読んでくれたみなさんがストレスなく、沖縄移住が上手くいくようにと願っています。
それでは!