アメリカンでかわいらしいデザインの缶詰め『スパム』は、沖縄旅行のお土産に人気の商品です。本土で買うと500円ほどしますが、沖縄では300円以下で購入できるため、まとめ買いする沖縄旅行リピーターも少なくありません。
しかもスパムは日持ちするため、家に常備しておくといざというときに便利な食材です。沖縄では、焼いて食べる以外にもさまざまな料理に活用されています。
そんなスパムに関する豆知識やおすすめのレシピ、安く買う方法を紹介します。
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そもそもスパムは何の肉?

「スパムっておいしいけれど、そもそもなに?」と思ったことはありませんか?
スパム=加工肉と思っている人は多いかと思いますが、実はスパムは商品名。食品としての名前は『ランチョンミート』なんです。
ランチョンミートはひき肉とラード、調味料からできた保存食品で、ソーセージの中身を缶詰めにしたようなものです。
ちなみに、スパムはアメリカの『ホーメルフーズ』という会社によって、商標登録されています。沖縄ではスパム以外にも、デンマークの『TURIP社』や沖縄の食品会社『オキハム』など、各メーカーのランチョンミートが、たくさんスーパーに並んでいます。沖縄の家庭では、TURIPのランチョンミートの方が馴染み深い印象です。
スパムは生でも食べられる

スパムは肉を缶に詰めて加熱したものです。そのため、調理せずにそのままでも食べることはできます。けれど、やっぱり焼いてから食べる方が断然おいしいです。
沖縄では、焼いたスパムに卵焼きを添えたり、カレーに入れたり、沖縄そばのトッピングに使う人も使います。ベーコンのように、どんな料理にでも合わせられる万能食材です。
おすすめ!スパムの簡単レシピ5選
具だくさんのスパム味噌汁

【材料】
スパム 1/2缶
キャベツ 4枚
玉ねぎ 1/2丁
もやし 1/2袋
島豆腐(木綿豆腐でもOK) 1/2丁
水 800cc
だしの素 適量
味噌 大さじ2強
【つくりかた】
- キャベツはひと口大、玉ねぎは薄切り、豆腐は2cm角、スパムは短冊切りにする
- 鍋に水とだしの素を入れて火にかける
- 沸騰したら1の野菜を入れる
- 野菜に火が通ったら豆腐とスパムを入れて数分煮る
- 火を止めて味噌を入れたらできあがり
スパムとゴーヤーのチャンプルー

【材料】
ゴーヤー 1本
塩 小さじ1
スパム 1缶
島豆腐(木綿豆腐でもOK) 1丁
卵 2個
だしの素 少々
醤油 大さじ1強
サラダ油 大さじ3
かつお節 お好みで
【つくりかた】
- 豆腐は水切りをしておく
- ゴーヤーは両端を切ってから縦半分に切り、種とわたをスプーンで取って2mmくらいの幅にスライスする
- ゴーヤーに塩を振ってよく揉み5分ほど置いてからサッと洗う
- スパムは短冊切りにしておく
- フライパンにサラダ油を大さじ1程なじませ、豆腐を手でちぎって入れる
- 豆腐に焼き目がついたらお皿に出す
- フライパンにサラダ油を大さじ2入れて、ゴーヤー、スパムの順に加えて炒める
- 火が通ってきたら豆腐を戻し、醤油を加えて炒める
- 溶き卵を回しかけたら火が通るまであまりいじらない
- お皿に盛りつけてかつお節をかけたら完成!
定番のスパム卵炒め

【材料】
スパム 1缶
キャベツ 1/4個
卵 2個
醤油 少々
みりん 少々
ブラックペッパー 適量
サラダ油 大さじ1弱
【つくりかた】
- スパムは短冊切りにする
- キャベツはひとくち大に切る
- フライパンにサラダ油をしいてスパムを軽く焼く
- キャベツを加えてよく炒める
- キャベツがしんなりしてきたら醤油とみりんを加える
- 溶き卵を加え木べらで大きく混ぜる
- 仕上げにブラックペッパーをかける
沖縄のスパムむすび

【材料】
スパム 1缶
卵 1個
砂糖 少々
ごはん 適量
焼き海苔 8枚(10cm×15cmくらい)
サラダ油 大さじ1弱
【つくりかた】
- スパムは8枚に切って両面を焼く
- 溶き卵に砂糖を少し加える
- 卵焼き器にサラダ油をしいて薄焼き卵をつくり、8等分に切る
- 海苔を縦に置き、手前半分くらいにごはんを敷く
- スパム、薄焼き卵、ご飯の順に重ねて海苔を半分に折りたたむ
ボリュームたっぷりスパムサンドイッチ

【材料】
食パン 2枚(8枚切り)
スパム 2切れ
卵 1個
レタス 1枚
スライスチーズ(できればチェダー) 1枚
無塩バター 大さじ1
【つくりかた】
- スパムをフライパンで焼く
- 溶き卵を卵焼き器に入れて、火が通ってきたら半分に折りたたむ
- レタスは洗って水気を切り、適当な大きさに切る
- 食パンの片面に無塩バターを塗る
- 食パンにスパム、卵、チーズ。レタスを乗せて、もう1枚の食パンで挟む
- 半分に切って食べる
1缶00円以下!スパムが沖縄で安く買える理由

沖縄では1缶350円前後、特売だと230円くらいでも買えるスパム。ボリュームがあり、さまざまな料理で活躍するため、沖縄の食卓には頻繁に登場します。
しかし、沖縄県外のスパムはアメリカから輸入されているため、割と高級な食材です。関東圏のスーパーでは、1缶500円前後はします。
沖縄では米国の統治下にあった影響から、1959年に『沖縄ホーメル』が設立されました。そのため、沖縄は本州に比べてスパムが安く出回っているのです。
沖縄土産にスパムを買ってみよう!
スパムは長期保存でき、あらゆる料理に使える便利な食材です。沖縄では、味噌汁や卵ソテー、サンドイッチ、おにぎりなどによく使われています。
工夫次第で色々な食べ方ができるので、この記事のレシピを参考に、おいしい調理法を探してみてください。