「キッチンカーでお店を出したい」「好きなことを仕事にしたい」
き年々キッチンカーは増えていき、オフィス街だけではなく住宅街やイベントなどでも見かけるようになりました。キッチンカーが身近な存在となったいま、自分でもやってみたいと思っている人も少なくないのではないでしょうか。
自分好みにカスタムしたキッチンカーで、好きなときに好きな場所へ移動しながら営業する。そんなライフスタイルを送れたら…と想像するだけでワクワクしますよね。
そこで今回は、キッチンカーの魅力や注意点、実際に夢を叶えた先輩オーナーの体験談を紹介します。
Contents
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沖縄でキッチンカーを開業するメリット
- 開業費用が安い
- 失敗するリスクが低い
- 多店舗化しやすい
- 沖縄の地域性に合っている
沖縄でキッチンカーを開業するメリットは4つあります。
開業費用が安い
キッチンカーは店舗に比べて安く開業できます。
国民生活金融公庫創業研究所が2002年に発表した「新規開業白書」によると、飲食店開業費用の平均は1,669万円です。店舗をつくるのには設備・内装以外にも、テナントの契約費用・工事中の家賃もかかります。
一方、キッチンカーの場合は車両代に200万〜300万円と、店舗の約1/3だけです。駐車場はかかりますが、家賃ほど大きな金額にはなりません。
しかも、キッチンカーは完成してから納車されるので、営業を開始するまでの出費も少なく済みます。
失敗するリスクが低い
飲食店を成功させるには、人の多いところに出店するのが1番です。キッチンカーなら、家賃が高くてテナントが借りられないような場所にも出店できます。
また、出店場所・営業形態を、人のいる場所や流行に合わせて変更ができるので、失敗するリスクが低いでしょう。
開業費用が少ないことも、失敗するリスクが低い理由です。もしも閉業することになっても、キッチンカーを売却できれば、撤退費用がかからない可能性もあります。
多店舗化しやすい
実店舗型のお店を増やすのには、テナントを探して工事をして…と時間もお金もかかります。しかし、キッチンカーの制作期間はなら最短1ヶ月です。
軌道に乗ってきたら、テンポよく多店舗化するものいいでしょう。フランチャイズ方式でキッチンカーを増やし、オーナーとして運営に回ることも可能です。
沖縄の地域性に合っている
ドライブスルーやテイクアウト文化が盛んな沖縄には、キッチンカーが合っています。在日外国人は特に外食を好みますし、食事にかける予算も高い傾向です。
また、沖縄はイベントが多いので、副業でも出店するチャンスを得やすいでしょう。
那覇の中心地は場所が限られますが、中部や北部であれば、車を置かせてもらえる場所も見つけやすいでしょう。
沖縄でキッチンカーを開業する際の注意点
天候に影響を受けやすい
キッチンカーは屋外での出店になるなので、天候が悪いと客足が少なくなる可能性があります。
オフィスビルの軒下など、雨でも人が来やすいような出店場所も探しておくといいでしょう。雨の日割引などのサービスを用意するのも方法です。
複雑な許可申請がたくさんある
キッチンカーを開業するには、営業にまつわる許可の取得や開業届の提出が必要です。営業資格には細々としたルールがあり、地域によって規定やルールが異なります。ルールは随時変わっていくので、ネットの情報だけを頼りにしないよう注意しましょう。
キッチンカーについても、必要な設備や材質などの規定があります。設備のサイズが適合していないために、キッチンカーに営業許可が降りないなんてこともあるそうです。
スムーズに開業したい場合は、キッチンカーの製造業者に依頼するのがおすすめです。
おすすめ!沖縄で活躍するキッチンカー5選
チャンプルー文化の沖縄は、キッチンカーも個性豊かです。沖縄ならではの食材を使ったり、他では見かけないようなメニューを提供しているお店が多くあります。
ここでは、実際に沖縄で活躍するキッチンカーをご紹介します。
Ken’s Burrito Truck
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沖縄で長年愛されている、Ken’s Burrito Truckは、メキシコ料理「ブリトー」の専門店です。
小麦粉の生地の中にはメキシカンライス・野菜・肉など具材がたっぷり入っています。
ベジタリアンやヴィーガンに対応したブリトー、お米の上に具材を乗せたグルテンフリーのブリトー丼もあり。本格的な味で、メキシコ料理に馴染みが深いアメリカ人からも評判です。
ISLE PASTA LOVERS
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ちょっと変わったパスタを提供している、ISLE PASTA LOVERS(アイル パスタ ラバーズ)。
なんと沖縄そばの平麺をパスタにアレンジしており、沖縄そばの新しい食べ方を楽しめます。
パスタは可愛いかご型のクラフトボックスに入っていて、持ち運びに便利。トラックは誰もが目を奪われる黄色いスクールバス風で、思わず写真を撮りたくなる可愛さです。
KANALOA FOOD TRUCK
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KANALOA FOOD TRUCK(カナロアフードトラック)は、渡嘉敷島にある漁師さんが営む民宿が始めたキッチンカーです。
ランチは渡嘉敷島直送の新鮮な魚でつくるフィッシュバーガー。夜は沖縄県産豚を使ったホルモン焼きなど、おつまみが中心の屋台居酒屋に様変わりします。
昼と夜で違った使い方ができるお店です。
リッツ・カールトン沖縄
ラグジュアリーホテルの代表格であるリッツ・カールトン沖縄も、キッチンカーをやっています。
車内にピザ窯を積み込んだ本格派のキッチンカーで、シェフがピザやパニーニなどを焼き上げます。リッツカールトン沖縄がキッチンカー製作された詳細は、こちらをご覧ください。
美ら海水族館
美ら海水族館では、キッチンカーを使ってかき氷などの軽食を販売しています。
美ら海水族館がキッチンカー製作された詳細は、こちらをご覧ください。
沖縄でキッチンカーを開業した「KAIHARU」オーナーのエピソード
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KAIHARUは、日本では珍しいケイジャンシュリンプのキッチンカーです。
お昼どきには、沖縄県民や地元の外国人客が続々とやってきます。SNSを見た観光客が、わざわざ足を運んで来ることもある人気店です。
そんなKAIHARUのオーナーである山下さんに、開業エピソードを伺いました。
きっかけは小1の壁
山下さんがキッチンカーを始めたのは、小学生になるお子さんが学童保育に入れなかったことがきっかけ。ふと、「これは生活を変えるチャンスかもしれない」と思ったんだそう。
子どもの生活に合わせてパートタイマーでの仕事を探す、という選択肢もありました。しかし、自身のキャリアを考えたとき、パートではない働き方をしたいと一念発起。
お子さんの小学校入学を機に会社員を辞め、起業することにしたのです。
キッチンカーを選んだ理由
数ある起業の選択肢からキッチンカーを選んだ理由は、リスクを最小限にして始めたかったから。
軽トラックを自己資金で用意し、設備などの費用はクラウドファンディングで調達。元々は白かったキッチンカーを、なんと山下さんが手作業で塗装しました。
その他、キッチンカーの準備からメニューの開発・出店場所の確保など、開業までにかかった期間は約6ヶ月。かなりハードだった、と山下さんは笑って振り返ります。
キッチンカーをやっていてよかったと思うことを尋ねると、「お客さんとのやり取りが楽しい。人脈も広がります。お客さんと近い距離で仕事ができるのは、キッチンカーならでは。」とのこと。
仕事に家事育児と多忙なものの、充実した日々を送っている山下さん。当初の目標であったパートタイマーではない働き方、そして新しい生活を自身の手でつくり出しました。
沖縄でキッチンカーを始めたい人へのアドバイス
山下さんに、これからキッチンカーを始めたい人へのアドバイスを聞いたところ、こんな返事が返ってきました。
「人生一度きり!失敗しても戻れる!」パワフルで前向きな山下さんらしいエールです。
2023年12月時点で、開業から4年超。沖縄のフードトラック界では老舗ともいえるKAIHARU。地域の人から観光客にまで愛される、お手本にしたいキッチンカーです。
沖縄でキッチンカーを始めたい人へ
もしも「キッチンカーをやってみたい」と思ったら、まずはたくさん情報を集めましょう。
ネット検索だけではなく、保健所に問い合わせてみる、セミナーに参加してみるなど、さまざまな方法があります。
キッチンカーの制作会社、フードトラックカンパニーでは、今なら無料でオンラインセミナーを開催中です。
「美味しくて楽しいキッチンカーを日本中に!」というコンセプトの下、開業までの流れや成功事例・失敗事例など具体的に教えてくれます。
北海道から沖縄までキッチンカーの納車実績があり、沖縄でもリッツ・カールトン沖縄さん、美ら海水族館さんなどのキッチンカーも製作したそうです。
フードトラックカンパニーが運営するメディア「はじめてのキッチンカー」ではキッチンカーに関する情報が多く掲載されています。
ぜひ参考にチェックしてみてはいかがでしょう。
沖縄のキッチンカー情報まとめ
以上、キッチンカーの魅力と沖縄で活躍するキッチンカーでした。
キッチンカーの魅力は、店舗をつくるよりも少ない初期費用で始められて、時間や場所が自由に選べることです。
外食が盛んな沖縄は、特にキッチンカーが向いている地域でしょう。
自分のお店を持ちたくても、高額な開業資金がネックとなってなかなか一歩を踏み出せない人。沖縄移住を考える人も、キッチンカーでの出店を検討してみてはいかがでしょう。
しかし、キッチンカーには注意点もあります。専門知識も必要になるので、失敗するリスクを下げるためにも、まずは勉強から始めましょう。