那覇の高台にある「しむじょう」。
赤瓦屋根の風情ある古民家でおいしい沖縄そばが食べられることで観光客を中心に人気です。
古民家好きはもちろんのこと、沖縄らしさを感じれる建物と雰囲気なので沖縄旅行に来たらぜひ行ってみて欲しいおすすめのお店。
Contents
レトロな店内

1954年築のしむじょう。
木造の平家の建物で縁側があり、期待通りの素敵な古民家です。

壁には古い沖縄の写真や画が飾ってあって、昭和にタイムスリップしたかのような空間。
懐かしの黒電話ややちむん、クバの葉でつくられたクバ扇などが店内のレトロ感を増しています。

店内にはエアコンはなし。6台の扇風機がフル稼働しています。
夏場はかなり暑いであろうことが想像されますが、それもまた昔ながらの暮らしを体感できて良いですね。

お店の外にはテラス席が2ヶ所、4つのテーブルがあります。
しむじょうのメニュー
しむじょうのメニューは純沖縄そば屋なラインナップです。
・三枚肉そば 中700円・大800円
・本ソーキそば 900円
・ゆし豆腐定食 900円(第2・4日曜日はおやすみ)
・てびちの煮付け 350円
・じまみ豆腐 250円
・じゅうしぃ 300円
おすすめはソーキそば

こちらは三枚肉そばセット(中サイズ・1110円)。
トンコツと鰹のあっさりした出汁に細めの平麺。
三枚肉はとろけるタイプではありませんが、すぐにちゃんと噛み切れて程よいかたさ。肉の食感がしっかりします。
丁寧につくられた王道のおいしい沖縄そばです。
やちむんも素朴だけど上品で、しむじょうの沖縄そばにぴったり。

こちらは本ソーキそばのセット(1300円)。
じゅーしー・じーまーみ豆腐・もずく・沖縄そば・ソーキが別添えで3枚。
あとはキューブ型でザクザク食感のちんすこうも付いていました。
じーまみー豆腐はスプーンでなかなか切れないくらいもっちり!
タレは甘口だけど、ベッタリし過ぎずほど良い味の濃さでした。
もずくは中華っぽい味付けなので、酸っぱいのが苦手な人でも大丈夫。

ソーキの味付けはしっかり目の甘辛。
脂っぽさが全然なく肉々しい食感で、骨がするりとはがれます。
「ソーキ」より「スペアリブ」と呼びたくなる感じ。
かなりボリュームがあるので男性でもお腹いっぱいになるセットです。
ちんすこうはレジ横で販売もしています。1袋150円。
売り切れに注意

しむじょうは特に観光客が多く訪れる人気店。
私は日曜日の13時ごろに訪問しました。
オンシーズンには昼過ぎには売り切れることもあるため、売り切れていないことを祈りつつ入り口へ向かうと縁側に順番待ちの人の列が。
店内・テラス席ともに満席だけどまだ順番待ちの受け付けをしていたので紙に名前を記入。
10分ほど待ったら席に案内されました。
沖縄そば屋さんは回転が早いためそこまで待つことはありません。

その後、13時30分前には完売してしまったようでした。
しむじょうで並ばずにお店に入りたいなら開店時間を狙って、並んでも構わないとしても12時台にはお店に着いていた方がいいと思います。

首里は細い道路が多いことで知られていますが、しむじょうへの道のりもなかなかのものです。
坂が多い住宅街を走り抜け、車が行き違えない狭い道の奥にあるので、普段車を運転しない人や大きな車だとちょっと怖いかも。
登録有形文化財にふれる

しむじょうは2007年に国の登録有形文化財に登録されています。
屋号でもあるしむじょう(下門)は建物の名前です。

琉球石灰岩でつくられた石垣とひんぷん。
ひんぷんとは石垣と家屋の間にある壁のことで、目隠しと魔除けの意味もあります。
沖縄では魔物は曲がることが苦手で直進して来ると考えられているんです。

昔の沖縄の池の形を留めているそうで、池も登録有形文化財の1つ。

こちらはフール、豚を飼育していた場所です。
フールの前は東司(とうす)と言ってトイレとして使われていたそう。

フールの奥には井戸もありました。

庭の中央にはシークワーサーの実がいっぱいなっている木が!
樹齢約100年の椿の木もありました。
沖縄らしい風景がたくさん残っているしむじょう。
おいしい沖縄そばを食べるだけじゃなく貴重な伝統文化に触れることができるので、旅行で来た人はぜひ足を運んでみて下さい。
しむじょうの基本情報

電話番号/098-884-1933
営業開始/11時〜15時
定休日/水曜日
支払方法/クレジットカード可
駐車場/無料駐車場あり
アクセスマップ・所在地
沖縄県那覇市首里末吉町2丁目124−2
※那覇空港から約20分
しむじょうに行ったら立ち寄りたいスポット
しむじょうから車で約15分の場所に港川外人住宅があります。
飲食店や雑貨屋などが立ち並ぶおしゃれな住宅街で、食後のお散歩はいかがでしょうか?
セラードコーヒーでおいしいスペシャルティコーヒーを買って、ドリンク片手にウロウロ。

歩いてお腹が空いたら人気のタルト専門店、オハコルテへ。
