宮古島から車で行ける離島の下地島。
2015年1月に伊良部大橋が開通したことによって伊良部島経由で車で行ける離島になり、たくさんの観光客で賑わう場所になりました。
そんな下地島と言えば、17ENDや佐和田の浜、中の島ビーチなど美しいビーチがあることで有名ですが、海遊びの合間にぜひ立ち寄ってほしい観光スポットがあるんです。
それが今日ご紹介する、国指定の景勝地として天然記念物になっている「通り池」です。
一体どんな魅力があるのか!?たっぷりお伝えできればと思っています!
Contents
緑と青い空が絵になる遊歩道が最高!
ほとんどの方はレンタカーで行かれると思うのですが、広めの無料駐車場があります。(トイレもあるよ)

まず駐車場に車を停めると目の前には、背の高い木々が生い茂った少しだけ薄暗いトンネルが現れます。
え、大丈夫なの?と不安になりますが安心してください。笑
そのまま歩いてまっすぐ進みましょう。
歩道は綺麗に整備されていますよ。

数十メートル歩いたくらいで木々のトンネルを抜けると明るい空がお出迎え!

高揚感を抑えてさらに進むと…おお!大きな池がでてきました!
写真には写せませんでしたがアジ?イワシ?のようなお魚の群れが水面近くを泳いでいましたよ♪
水中で海へと繋がる二つの池

この池、実は海から繋がっているんです!
海から潜って池に通ずる穴をくぐりぬけ、池の水面へ浮上するという貴重な体験ができるんですね〜。
そんな理由でダイバーの方々の中ではとっても有名であり人気のスポットになっている訳ですね。
2つの池も水中で繋がっていて、この特徴に由来して「通り池」という名称がついたんだそう。
※ダイビング上級者向けの場所です。必ずツアーなどでプロに同行してもらいましょうね。
海からのアプローチは宮古島でも最難関と言われているそうで、プロさえもたどり着くのが大変なのだそうですよ。

丸い池が二つ並んでいて目を連想させることから、世界のすべてを見通す目という意味で別名「龍の目」とも呼ばれています。
深いブルーの池を見ていると、空気がコポコポと水中から出ているポイントがありました。
もしかしたら、下にダイバーさんたちがいたのかな?
水面の色が変化する不思議な池

この池のもう一つの特徴として、海と繋がっているので潮の満ち引きに伴って水位が変わるんです。
水位が変化するとどうなるのかというと、池の水の色が変化してとっても美しいのです♪
サーモクライン(水温躍層)と呼ばれる水温の違う水が接してできる境界面によって水の色が変化して見えるんだそう。
この日は夏真っ盛りの7月中旬。
時間は午後。すこし水位は高めだったのかな?
実際にはかなり大きい
写真では伝わらないかもしれませんが、とっても大きな池なんですよ。
・内側の池は直径約55メートル。水深は約40メートル。
・海側の池は直径約75メートル。水深は約50メートル。
海に近い方の池は「一の池」、もうひとつの池は「二の池」と呼ばれているんだそう。
実際に見るとかなり迫力がありますよ!
この池はずっと昔、鍾乳洞だったそうなんです。
その鍾乳洞の天井部分が陥没してこのような池になったと言われています。
鍾乳石が多く含まれていることもあり、その影響を受けて色のグラデーションが見られるんだそう。
休憩にちょうどいい東屋
池の前には少し高台になった東屋があります。
休憩所もかねているみたい。

池の前にはベンチがありました。
夏の日差しは強いので長い時間の休憩には向いていませんが、風があればとっても気持ちいいですよ。

ベンチで少し一休みしたら、せっかくなので先にある遊歩道を歩いてみましょ。
緑と空のブルーが織りなすコントラスト。
潮風が運ぶ海の香り。
これがまた気持ちいいのです。

そこまで混雑することもなく…自然の中に溶け込んでいるよう。
心がゆるんで気持ちが安らいでいきます。
マイナスイオンをたっぷり浴びながら歩きましょ。

記念写真を撮るならどこから撮ろうか?
池の前もいいけれど、橋の上に立って撮るのもいいな。
少し歩いて振り返ると、池の前にある東屋が見えます。
ここも絵になるんだな〜。

高い建物が何もない。見晴らしの良いこの景色。
東京で見る空と沖縄で見る空。
同じハズなのに。沖縄の空はとっても広い気がしてしまう。
ちょっと怖いユナイタマ(人魚)伝説

通り池には古い言い伝えのようなものがあって、少し紹介しますね。
★ユナイタマ(人魚)伝説
昔、この付近に2軒の家がありました。
そのうちの1軒に住む漁師がユナイタマ(ジュゴン)を捕まえて、半身を切って隣家にも分けた。
ユナイタマが海に助けを求めると、大波(津波)が3度押し寄せてユナイタマを運び去り、波が引いた後には、2軒の家があったところがぽっかりと池になっていた。
★もう一つのユナイタマ伝説
後前(あとめー)タカッチャという名の漁師が、人面魚体の人魚を食べるために炙っていたところ、人魚が母人魚に助けを求めたため、津波が起きたとも言われています。
この伝説中の大波とは、1771年(明和8年)の八重山地震の津波(明和の大津波)とされているのですが、
もっと昔に書かれた「宮古島紀事仕次」という書記に記されていることから、もっと昔にも津波があり、それに由来しているのではないかと言われています。
ちょっと怖いお話ですね…
また、継子と取り違えてしまい実子を池に投げ捨ててしまった罪深い母親にまつわる逸話なども残されています。
昔から神聖とされ、貴重な場所だということが伺い知れますね。
通り池の設備・基本情報

トイレ | あり |
駐車場 | あり(無料) |
入場料金 | なし |
観光にかかる所要時間 | 30分程度 |
通り池の住所とマップ
〒906-0507
沖縄県宮古島市伊良部佐和田
宮古島から行くためには伊良部島を経由する必要があります。
※宮古空港から車で約30分
※下地島空港のすぐ横
次に行った時にはまた違った「色」を見せてくれるのかな?
また行ってみたいです!それでは〜♪