辺戸岬(へどみさき)は、沖縄本島最北端の地です。那覇空港から約2時間30分〜3時間となかなか遠いのですが、沖縄の大自然を感じられます。
今回は、辺戸岬について写真たっぷりで紹介していきます。
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迫力満点!辺戸岬のダイナミックな景色
辺戸岬は、波の激しい浸食によって切り立った「海食崖」です。この日もかなり海が荒れていて、岬に波が打ち付けられていました。
特に冬の辺戸岬は、北風が強く吹きつけることが多いんだそう。
大迫力な景色でついつい海を見下ろしたくなりますが、柵のない部分もあるのであまり端へ行かないように注意しましょう。
辺戸岬は何億年も前にできた石灰岩と、100万年以上前にできた琉球石灰岩によってできています。石灰岩はグレーっぽい石、琉球石灰岩は茶色っぽい石です。
かなりゴツゴツしていて、巨大な岩場のような感じでした。
よく晴れた日には、鹿児島県の与論島や沖永良部島が見えるそうです。
敷地内には、コイン式の望遠鏡があるので、与論島が見えないかチェックしてみてはいかがでしょう。
晴れの日の辺戸岬の景色
火サスのような景色から一変。晴れていて波が穏やかな日は、こんなに美しい海が見えます。崖の上からでもリーフが見えるほどの透明度です。
辺戸岬は太平洋と東シナ海の2つの海域に面している珍しいポイント。1月〜3月ごろになると、運が良ければクジラが見られることもあります。
辺戸岬周辺では釣り人に人気の釣り場もあるそうです。
辺戸岬は沖縄の歴史が詰まった場所
第2次世界大戦が終戦した1945年から1972年までの間、沖縄がアメリカ軍の統治下にあったときのこと。アメリカの支配に抵抗し、沖縄の日本への復帰を望む協議会が結成されました。
「沖縄県祖国復帰協議会」は、デモ行進や辺戸岬沖の海上で集会を開くなどの復帰運動をし実施。その際、辺戸岬から与論島に向けてのろしを上げたりもしていたそうです。
そして、1972年5月15日に沖縄が日本に返還され沖縄県となった際に、写真の「日本祖国復帰闘争碑」が建立されました。
こちらは、沖縄と与論島の友好の証としてつくられた「ヨロン島・国頭村友好記念碑」です。
頭が鳥で体が魚の像は、与論島のシンボル「かりゆし像」。与論島がある方向を見ています。逆に与論島には、沖縄北部のシンボル「やんばる像」が沖縄の方を見て立っているそうです。
辺戸岬は、やんばるの大自然を感じるだけでなく沖縄の歴史にも想いをはせる、そんな場所でした。
辺戸岬周辺での食事スポット
辺戸岬の近くでランチをしたい人は、「こうようパーラー」か「ふしくぶカフェ」へ。2軒とも辺戸岬のすぐ目の前にあります。
こうようパーラー
こうようパーラーは、屋外フードコートタイプの食事処です。屋根と風除けシートがあるので、冬や小雨でも問題ありません。
メニューは、ソーキそば(750円)やタコライス(750円)、スープカレー(250円)などのほか、夜光貝スパイスカレー(1,500円)という変わったメニューもあります。
営業時間:10時〜17時
定休日:火曜日
電話番号:070-4073-9536
ふしくぶカフェ
ふしくぶカフェは、2019年にオープンしたばかりの新しくてきれいな施設です。1階は辺戸岬観光案内所「HEAD LINE」とトイレ、2階がふしくぶカフェ、屋上は展望フロアになっています。
メニューは沖縄アグー豚肉うどん(950円)、ガパオライス(1,200円)、トルティーヤラップ(900円)など、カフェのようです。
営業時間:10時~17時(食事のオーダーは11時〜16時)
電話番号:0980-43-0977
※フリーWiFiあり
辺戸岬の基本情報
所在地:沖縄県国頭郡国頭村字辺戸(おきなわけんくにがみぐんくにがみそんあざへど)
※那覇空港から高速道路を利用して約2時間30分
営業時間:なし
入場料金:なし
駐車場:無料駐車場あり
カーナビ用マップコード:728737152*55
※一部のメーカーでは使用できない場合があります。
辺戸岬から周辺の観光スポット
ヤンバルクイナ展望台
ヤンバルクイナのお腹が展望デッキになっている、なんともユニークな展望台。辺戸岬入口近くにある、宇佐浜遺跡から海岸線沿いをしばらく下ったところにあります。
展望台からはこんな景色が見られます。
所在地:沖縄県国頭郡国頭村字辺戸
営業時間:なし
入場料金:なし
駐車場:無料駐車場あり
茅打ち(かやうち)バンタ
茅打ちバンタは辺戸岬よりコンパクトで、漁港とのほほんとした雰囲気が眺められます。
束ねたカヤを崖から投げ込んだ際に、風に打たれてバラバラになる様子を表して茅打ちバンタという名前になったそうです。
所在地:沖縄県国頭郡国頭村字宜名真
営業時間:なし
入場料金:なし
駐車場:無料駐車場あり
大石林山(だいせきりんざん)
大石林山は、大自然のなかで手軽にトレッキングが楽しめます。
トレッキングといっても、子で¥度「もや未経験者でも楽しめるようになっていて、コースも1時間で行けるコース、30分ほどで行けるコースと分かれています。
所在地:沖縄県国頭郡国頭村字宜名真1241
営業時間:9時30分〜17時30分(最終受付16時30分〉
入場料金:大人(15才以上)1200円・子ども(4才〜14才)550円・シニア(65才以上)900円
駐車場:無料駐車場あり
辺戸岬と似ている絶景スポット
北部まで行くほどの時間はないけれど、那覇空港からアクセスの良い場所で、絶景スポットに行きたい!そ
んな人向けに、辺戸岬の半分くらいの移動時間で行ける崖を紹介します。
万座毛
辺戸岬と同じ沖縄の北部にある万座毛ですが、那覇空港から約1時間と移動時間をかなり短縮できます。
万座毛も、絶景で人気の写真撮影スポットです。歩いて10分ほどで1周できる遊歩道があります。飲食店やお土産屋さんが入った施設も併設しているので、要チェックです。
所在地:沖縄県国頭郡恩納村恩納2870-1
営業時間:8時〜19時
入場料金:100円
駐車場:無料駐車場あり
果報バンタ(カフウバンタ)
果報バンタは中部のうるま市にあり、那覇空港から約1時間で行けます。
こちらも断崖絶壁の絶景で、120mの崖下にはプライベートビーチが見えます。ミネラル豊富な塩「ぬちまーす」の工場があるので、立ち寄ってみては。
所在地:沖縄県うるま市与那城宮城2766
営業時間:9時〜17時30分(ぬちまーす工場の営業時間と同じ)
入場料金:なし
駐車場:無料駐車場あり