沖縄でいつもと違ったアクティビティを楽しみたいなら、比地大滝でのトレッキングがおすすめです。
比地大滝は、やんばるの豊かな自然を体感できる県民にも人気のスポット。遊歩道が整備されているので、子どもから大人までトレッキングを楽しめます。
この記事では、比地大滝をトレッキングした様子や所要時間、服装などのの注意点について詳しく解説します。
Contents
沖縄最大級の比地大滝は自然の宝庫
比地大滝は、那覇岳から流れる「比地川」の中ほどにあります。滝の落差は25.7mと、沖縄県内最大級です。
水量が豊富で、比地大滝へと続く遊歩道沿いには、ヒカゲヘゴやイルカンダなどの亜熱帯植物が生い茂っています。
「シリケンイモリ」や「ホントウアカヒゲ」という鳥など、やんばるでしか見られない貴重な固有亜種の宝庫です。
美しい滝に清流、青々とした植物。やんばるの大自然をめいっぱい感じられます。
川での遊泳や釣りは禁止ですが、下流には川遊びエリアが用意されています。川遊びエリアなら水の流れが穏やかで水深も浅めなので、子ども連れでも安心です。
比地大滝トレッキングの所要時間
比地大滝でのトレッキングの所要時間は片道40分が目安です。
私は10時48分にキャンプ場を出発し、比地大滝に着いたのが11時41分でした。片道53分です。
子どもがいるので1時間はかかるかな?と思っていましたが、思ったよりは早く戻ってこれました。
歩き慣れている大人なら、40分あれば十分そうです。小学生より小さなお子さんは、片道1時間以上かかるかもしれません。
比地大滝での服装や持ち物の注意点
私は半そでのTシャツに長ズボン、スニーカー、帽子、リュックという服装で、比地大滝へ行きました。午前中の遊歩道はほとんど日陰だったので、帽子はなくてもよかったかな、と思います。
植物が多く道が狭くなるところもあるので、ボトムスは必ず長い丈のものを履きましょう。トップスも長袖だとより安心です。
階段が多いし、地面が湿っていたり足元がよくないエリアもあります。ビーチサンダルでトレッキングをしている人もいましたが、スニーカーなどの歩きやすい靴を履くのがおすすめです。
遊歩道には休憩所がありますが、自動販売機はありません。飲み物を持参するか、入場口周辺の自動販売機で買っておきましょう。
夏場は虫が多そうなので、虫除けスプレーも用意しておくのがベターです。
比地大滝のトレッキング体験レポ
5月上旬のくもりの日、8歳の息子と一緒に初トレッキングに挑戦してみました。まずは入り口で入場料を支払い、敷地内へ入場します。
入り口敷地内に入ってすぐのところには、キャンプ場とトイレがあります。
準備が整ったらいよいよトレッキングのスタートです!キャンプ場から道なりに進んでいくと、まずは小さなダムが現れます。このダムは、台風や大雨の際に土砂流を防ぐためにつくられたそうです。
ダムの先は2つの遊歩道に分かれています。せっかくなので川沿いの道を選択。ゆるやかな坂道をのぼっていくと、徐々に道が細くなっていきます。
すぐにもう1本の遊歩道と合流するので、どちらの道を選んでも問題なさそうです。
少し歩くと、「川沿いコース」と書かれた看板を見つけたので、右に進んでみました。
深さ数センチの浅い川が流れている砂利道で、数十メートルで川沿いコースは終了。急勾配の小さな坂道をロープをつたってのぼり、元の遊歩道へ戻ります。
探検気分で楽しい!なんて思っていられたのもここまで。徐々に階段が多くなってきました。道は整備されているけれど、かなりのアップダウン。運動不足の体にはなかなかハードです。
遊歩道の中間地点に着くと、吊り橋が出てきました。橋の真下には比地川が流れる絶景ポイントです。
吊り橋の先には、トイレと休憩用のベンチがあり、休憩している人がいました。ここからさらに、急な階段の上り下りを繰り返します。
こちらは「炭焼き跡」です。この窯で炭を焼いて生計を立ててる人がいたんだとか。
炭焼き窯を過ぎると、もうすぐ比地大滝です。上流に向かうにつれ、川の幅が大きく流れも強くなってきます。最後の力をふり絞り、滝の目の前へ!
こちらが比地大滝です。豊かな緑と岩の間から落ちてくる清流。滝壺へと落ちていく水の音に癒されます。
滝周辺のスペースはあまり広くないので、順番に休憩したり写真撮影したりしましょう。帰りは、来た道をそのまま戻って行きます。
比地大滝はキャンプもできる
比地大滝にはキャンプ場もあります。キャンプ場は予約制です。
ウッドデッキタイプのキャンプ台が14区画あり、持参したテントを設置します。シャワー・トイレ完備。売店はありませんが、事前に予約すれば、焼肉セットを用意してもらうことも可能です。
シャワーの利用時間は9時〜17時、10分以内200円です。
利用料金:1張1泊につき2,000円・国頭村民は1,000円
チェックイン:13時〜17時
チェックアウト:12時まで
設備:炊事場・トイレ・シャワー・自販機
ごみ:持ち帰り
ペット:不可
※直火・ロケット花火禁止
BBQセットレンタル(グリル・網・トング):800円
焼肉セット/:(1人前)大人800円・子ども500円
木炭:650円
比地大滝の基本情報
所在地:沖縄県国頭郡国頭村 字比地781-1
※那覇空港より高速道路を利用して約1時間50分
入場料金:大人500円・子ども300円(小中学生)・幼児無料
※村民は大人100円・子ども50円
電話番号:0980-41-3636
入場時間:4月1日~10月31日 9時~16時(18時閉門)
冬季:11月1日~3月31日 9時~15時(17時30分閉門)
駐車場:無料駐車場あり
比地大滝の駐車場
比地大滝には、第1・2・3駐車場合わせて約120台分の駐車スペースがあります。入場口前の駐車スペースは、キャンプ宿泊者用です。
比地大滝周辺の立ち寄りスポット
国頭村のグルメや特産品を楽しみたいなら、道の駅へ。やんばるの食材を使ったラーメンやスイーツを食べたり、ヤンバルクイナモチーフの雑貨を探したりできます。公園もあるので子ども連れにぴったりです。
トレッキングの後の食事には、国頭港食堂がおすすめです。おいしい海鮮料理が食べれる人気店で、定番の海鮮丼や天ぷらから、魚のカツ煮丼などさまざまなメニューを用意しています。