大人も子供も夢中になる磯遊び。
沖縄で暮らすようになって、一緒に磯遊びに行く回数が増えました。
今日は沖縄に住む僕が、本当は教えたくない磯遊びができる場所や、思いっきり楽しめるコツを書いてみたいと思います!
Contents
うちなーんちゅは海を目的別に使い分けている!
沖縄には沢山のビーチがありますが、どこでも磯遊びができる訳ではないんですよ。
例えばこんな感じで、地元の人は目的に合わせて海を使い分けて楽しんでいるんですね。
- 泳ぐのには良い感じのビーチ
- BBQするならここのビーチ
- お魚と泳げるビーチ
- 磯遊びができるビーチ
まずは場所選びに失敗しない、磯遊びにピッタリの海へ行くこと。
どこへ行ったらいいのか、どんな生物が見えるのかも含めて解説していきます!
この記事を読めば、沖縄の磯遊びの全てがわかっちゃうかも!?
沖縄で磯遊びができる場所
沖縄の方言でサンゴ礁に囲まれた浅い海(礁池:しょうち)のことをイノーといます。
浅瀬にこのイノーがある場所が磯遊びに適した場所になります。
浜からイノーまでの距離が長いと、イノーまで歩いていけないので磯遊びができなかったりする訳ですね。
イノーには生き物たちの命を感じる生き物の世界、生態系が広がっています。
歩いているだけで様々な生き物と出会うことができるため、ビーチ遊びとはまた違った沖縄の魅力を感じることができますよ。
↓イノーがある、磯遊びができる場所はここ↓
★沖縄南部
・糸満市の大度浜海岸(ジョン万ビーチ)
・南城市の奥武島
★沖縄中部
・読谷村の渡具知ビーチ
・恩納村の真栄田岬
・北谷の宮城海岸
★沖縄北部
・国頭郡本部町の備瀬崎
沖縄本島は南部・中部・北部の3つに区切られて説明されることがよくあります。
場所がわからない方はこちらを見てね↓
個人的には、本部町の備瀬崎と南城市の奥武島が一押しです。
備瀬崎はフクギ並木の先の突き当たりにあります。
ブルーが美しいルリスズメダイが沢山泳いでいて本当に綺麗。
僕もはじめて行った時に感動しました!
奥武島は那覇から車で30分で行ける離島です。
奥武島に天ぷらを買いにいって磯遊びしていたら、こどもの顔くらいあるカニがいてビックリしました 笑
干潮の時間にあわせて磯遊びに行こう!
磯遊びをするには必ず干潮に時間をあわせて遊びに行くようにします。
海水の水位は月の引力で1日2回ずつ満潮と干潮を繰り返します。
(夜も干潮になりますが、危ないのでオススメしません)
満潮は海面が一番高い位置になり、逆に干潮は海面が一番低い位置になります。
満潮だと、お魚の住んでいるイノーが海の中に沈んでしまうので、歩き回って生き物を探すことが難しくなってしまいます。
※イノーにはリーフカレントと呼ばれる沖への急な流れのある海域があります。
干潮で奥まで歩けたとしても、ライフジャケットを着用する、あまり一人のときは奥まで行かないなど、できる限りの対策をして楽しんでくださいね。
大潮の干潮時は特にすごい
大潮と干潮が重なると、普段は露出していない海の底の部分があらわになり、普段は見られない光景を見ることができますよ!
沢山の生き物がいたり、地元のおじいおばあは貝拾いに勤しんでいたりします。笑
とにかく、大潮の干潮はとっても楽しい!!
干潮時間を調べる方法
沖縄の海の状況を調べるのにとっても便利なサイトがあります。
気象庁の潮位表です
→https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/db/tide/suisan/suisan.php?stn=ZO
水位が数字でわかるようになっていて、とっても分かりやすい!
我が家もこのサイトにめっちゃお世話になっています。笑
そして国土交通省がやっているサイトだけあって、今のところハズレ無しです。
せっかく行ったのに潮がひいてなくて遊べなかったらガッカリしちゃうと思いますので、予めこちらのサイトで確認してから行ってみてくださいね。
磯遊びができるベストシーズン
磯遊びができるシーズンは、4月〜10月頃まで。
生き物をたくさん見られることや気温、気候を考えると暖かくなってからが良いってことですね。
中でも海水浴客が減ってくる9月~10月は、海の透明度も高まって磯の生き物も多くなり磯遊びの最盛期かもしれません。
両手で持てるくらいの大きなカニに会えることも!?
冬になると磯に行っても生き物に会える確率がグンと下がってしまいます。
磯遊びでどんな生き物に会える?
主に見られる生き物
・ヤドカリやカニ、エビ、シャコなどの甲殻類
・ヒトデやウニ
・色とりどりの熱帯魚
テレビでしか見たことのないようなカラフルな青や黄色のお魚たちが目の前でゆらゆらと泳いでいる!
カクレクマノミに会える場所もありますよー!
はじめて見た時はすごく興奮しました。笑
ダイビングして沖まで出れば沖縄に来なくても見られるかもしれませんが、歩いている岩場の間にたまった水溜り(タイドプール)にこんなお魚がいるんですっ!
南国でしか見られないこの光景。それはまさに大自然の水族館ですよ〜!
磯遊びに必要なもの
沖縄の海はやはり温かいからなのか、猛毒生物と言われる危険生物もいますし、イノーは岩場で体がかすれただけで切り傷になってしまうこともあります。
実は僕も海で怪我をしたことがあります(涙
足下の岩場にたくさん平たい貝がくっついていたのですが、その貝を踏んでしまったんですよね。
すぐ病院に行きましたが4針縫うことになってしまい、万全の準備が必要だったと痛感したのでした…
こどもと行ったので、怪我をしたのがこどもたちじゃなくて、僕だったからまだ良かったなと教訓になったエピソードなのでした。
皆さんは僕のように怪我をしないように、体を守るための用意は最低でもしてから出かけてくださいね!
サンダルはNG!マリンシューズか長靴!
↑こんなタイプのフィッシングブーツがおすすめ。
サンダルで遊んでいる方も見かけるのですが、危ないです!
磯遊びでのケガの多くは、足元の岩につまずいてしまったり、石の上の藻を踏んですべって転んだり、
足を引っ掛けてケガをすることがほとんどなんですよね。
なので、磯遊びに足下は一番大切といっても過言ではありません!
一番のオススメは、釣りなどで使われている靴底が分厚くなっているタイプの長靴です。
なぜこのタイプが一番オススメなのかというと、のちほど詳しく説明しますが、沖縄にはオニダルマオコゼという背中に針がある猛毒魚がいるんです。
これを間違えて踏んでしまう事故が起こっていて、このお魚さんを踏んでしまうと神経毒により死亡するケースがあるんです…
皆さん裸足で歩いていたわけではなく、ビーチサンダルやマリンシューズを履いていても貫通してしまうんです(><)
ハブ毒の30倍と言われているので踏んだらアウトだと思ってください(汗
また、割れたビンの破片が落ちていることもあります。
踏んでしまったら大惨事になってしまうので、こんな事故を避けるために必ず安全に遊べる靴を用意してくださいね。
お魚をとるなら携帯用エアポンプ
我が家は透明の虫かごにつかまえたお魚さんを入れて観察しているのですが、たくさんお魚を入れておくと酸素がたりなくなってしまって1時間くらいするとお魚が死んでしまうことがあるんです。
これを防止できるのが携帯用のエアポンプ。
電池式で使えて、1000円〜2000円くらいで買えますので、お魚さんをつかまえる場合は必ず用意してあげてください。
ネットでも買えますし、熱帯魚屋さんでも買うことができますよ。
昔このエアポンプの存在を知らず、捕まえたお魚さんを透明のプラスチックの虫カゴに入れていたところ、数時間したらみんなお魚が白くなって浮いていたことがあって。こどもたちも僕もショックでした(涙
お魚さんに悪いことをしたなあと反省してます(´;ω;`)
※いつも捕まえた熱帯魚たちは観察後にリリースしています。
マリングローブがあれば岩に隠れるカニさんを狙える!
もしもマリングローブが用意できない場合は軍手でもOKです。
ただ、マリングローブは手のひら部分にゴムがついているのと少し分厚めになっているので、小さな岩をどかして生き物を探す場合や隅っこにかくれてしまったカニさんをつかまえる時に重宝しますよ。
磯は岩場が多く、転んだ時に手をつく場所も岩になるので、手をついた時にも手を切る心配もないので安全対策としてオススメです。
メガネの人も水の中が見える!箱メガネが便利
メガネをかけている人は「あるある」だと思っているのですが、水中眼鏡をするのが面倒でイヤなんですよね…僕だけだったらごめんなさい。笑
僕のように、いつもかけてるメガネで海の中の覗きたい!って人向けにウォータースコープが便利です。
我が家も愛用していますが、こどもたちも大喜びです。
ライフジャケットや日焼け止め
かなりゴツゴツした岩場になると、転んだ時の怪我も大きくなってしまう可能性があるので、そういった場合はライフジャケットを着ておくことも安全対策として有効です。
また、夏の日差しはとっても強いので1時間ほどでも首元や鼻の頭が日焼けします。
日焼け止めも忘れないようにしたいですね。
もし海にも潜りたいという場合は、海に優しい環境に良いものを選ぶようにしましょう。
(日焼け止めが原因でサンゴが死んでしまい、環境問題として度々取り上げられています)
危険生物に注意して!
沖縄の海には強い毒を持つ生き物がたくさん暮らしています。
代表的なものを挙げると、オニダルマオコゼ、オニヒトデ、ハブクラゲ、カツオノエボシ、ウンバチイソギンチャク、ミノカサゴ、ガンガゼ、ヒョウモンダコ、ウミヘビ、ゴンズイ、アンボイナ貝など。
中にはミノカサゴのように美しい姿をした個体もあって、ついつい触ってしまいそうになるんですよ…
(特にお子様には注意が必要です)
ですが、背中のヒレ部分に毒があり、刺されると強い痛みで大人でも泣き出すレベルだと言われています(涙
アンボイナ貝は、大きなものだと殻の大きさが10cm程になる巻き貝です。
貝を拾おうとして中身があったら大変…
歯舌(しぜつ)という矢状の毒針で刺されてしまうとその時は痛みを感じません。
神経毒で浅瀬にいても溺れる可能性があり、死亡事故が実際にあります。
大型のイモガイの仲間は毒をもった個体がいるので触らないようにしましょう。
オニダルマオコゼは砂の中に潜っていることもあり、色や形が岩に似ている為にそこにいるとも知らずに手をついてしまったり、踏んでしまって刺される事例があります。
背ビレにトゲがあり、サンダルはもちろん、マリンシューズでも貫通します。
猛毒で生命に関わるレベルなので本当に気をつけてください。
基本的に知らないものは触らない。
足元に注意して、移動するときは静かにゆっくり動く。
これは徹底した方が良いかもしれません。
沖縄の磯遊びまとめ
磯遊びって、みんな夢中になってしまう心を動かす不思議な力を持っていますよね。
小さな命に触れて、貴重な体験ができる海。
しっかり安全対策をした上で楽しんでみてくださいね。