沖縄へ来たらマリンアクティビティを楽しむ人は多いと思いますが、磯遊びもおすすめです。本土の海にはいない沖縄ならではの生きものたちに出会え、マリンアクティビティとは違った視点で沖縄の魅力を感じられます。
今回は、沖縄本島各地で磯遊びをしてきた私がおすすめする磯遊びスポットや、遊び方のコツを紹介します。
Contents
沖縄ならどこでも磯遊びできるわけではない

沖縄には数え切れないほどたくさんのビーチがありますが、どこでも磯遊びができる訳ではありません。例えば、写真のように岩場がないビーチでは、潮が引いても浅瀬にタイドプール(潮溜まり)ができないからです。
沖縄で磯遊びを楽しむなら、場所選びに失敗しない、磯遊びにピッタリの海へ行くことが、何よりも重要になります。

磯遊びは時間選びが重要


磯遊びをする際には、必ず干潮時間に合わせて遊びに行くようにしましょう。
海の水位は、月の引力で1日2回ずつ、満潮と干潮を繰り返します。満潮は海面が1番高い位置になり、逆に干潮は海面が1番低い位置になります。
特に大潮の日は、普段の干潮以上に水位が下がり、普段は見られない光景を見られるのでおすすめです。
干潮時間を調べる方法


沖縄の海の状況を調べるなら、気象庁の潮位表が便利です。数字が小さいほど水位が低くなります。
海へ行ったのに、潮が引いてなくて遊べなかったらガッカリしちゃうと思うので、予めこちらのサイトで確認してくださいね。
磯遊びができるベストシーズン


磯遊びのベストシーズンは、4月〜11月ごろです。中でも海水浴客が減ってくる9月~10月は、海の透明度も高まって、磯遊びの最盛期といえます。
冬も磯遊びは可能ですが、生きものがあまりいません。また、冬の海は冷たい風が強く吹くことが多いので、単純に寒いというのもあります。笑



磯遊びでどんな生き物に会える?


- チョウチョウウオ
- ルリスズメダイ
- レモンスズメダイ
- カクレクマノミ
- イトヒキアジ
- ガチュン
- ヘコアユ
- カニ、エビ、シャコ
- タコ
- ヒトデ
- ウニ
上記は、私が今までに沖縄で磯遊びしたときに出会った生きものの一例です。
青や黄色のカラフルな魚たちに、至近距離で出会える磯遊び。チョウチョウウオの稚魚やカクレクマノミに会えることもあります。まさに大自然の水族館です。
沖縄で磯遊びにおすすめの場所4選


個人的には、備瀬崎と宮城海岸がいち押しです。
備瀬崎は、備瀬のフクギ並木の先の突き当たりにあります。カクレクマノミがいたのは、こちらです。ただし、奥に行くと水深が深い場所もあるので注意してください。
宮城海岸は、外国人住宅街のすぐ横にあり、ダイビングに人気のスポットです。干潮時には海岸沿いで気軽に磯遊びでき、足元も比較的悪くはないので、初心者にも向いています。
磯遊びでの持ち物リスト
- マリンシューズ
- マリングローブ
- ライフジャケット
- ラッシュガード
- 網
- バケツや水槽
- 携帯用エアポンプ
- 箱メガネ
マリンシューズは必須
沖縄の海では、干潮時にゴツゴツとした琉球石灰岩があらわになります。苔が生えている場所は、特に滑りやすくて危険なので、歩きやすいマリンシューズを履きましょう。
1番のおすすめは、釣りなどで使われている靴底が分厚くなっている、フィッシングブーツです。
沖縄にはさまざまな危険生物がいて、うっかり踏んでしまうと非常に危険です。また、割れたビンの破片が落ちていることもあります。マリンシューズを履いていても、怪我や事故を完全に防げるわけではありませんが、リスク減のために着用しましょう。
マリングローブで怪我を防止
マリングローブがあれば、岩場に手をついたときにも手を切る心配がありません。
もしもマリングローブが用意できない場合は軍手でもOKです。しかし、マリングローブは手のひら部分にゴムがついているので、軍手よりも遊びやすいと思います。
携帯用エアポンプがあるとベスト
わが家はいつも、網でつかまえた魚を100均で買ったミニ水槽に入れて、帰るまで観察します。海藻やサンゴを入れるとミニアクアリウムができ、子どもが大喜びします。ただし、長時間魚を入れておくと酸素が足りなくなってしまい、死んでしまうことも。
つかまえた魚を観察するなら、酸素不足を防止するために、携帯用のエアポンプを用意しておきましょう。釣具屋さんやAmazonなどで、1,000円〜2,000円くらいで買えます。電池式なので、電源は不要です。



沖縄は危険生物が多数!磯遊びの注意点


沖縄の海には、猛毒を持つさまざまな危険生物が暮らしています。
代表的なものを挙げると、オニダルマオコゼやハブクラゲ、カツオノエボシ、ミノカサゴ、ガンガゼ、ヒョウモンダコ、など…
例えば、大きなものだと殻の大きさが10cm程になる巻き貝「アンボイナ貝」に刺されると、死に至ることがあります。アンボイナ貝に、歯舌(しぜつ)という矢状の毒針で刺されてしまうと、神経毒で浅瀬にいても溺れる可能性があります。
他にも、砂の中に潜っているオニダルマオコゼを踏んでしまい、足を刺された事例があります。オニダルマオコゼは背ビレにトゲがあり、サンダルはもちろん、マリンシューズでも貫通します。また、オニダルマオコゼは猛毒を持ち、生命に関わるレベルなので十分に注意してください。
知らないものは触らない、足元に注意してゆっくり歩くようにして、事故に遭わないようにしましょう。
沖縄の海で磯遊びに挑戦してみよう!
磯遊びは、小さな命から学ぶことが多く、心を揺さぶる体験がいっぱいです。一方で、沖縄の海には危険も潜んでいます。安全に配慮したうえで、ぜひその魅力を楽しんでみてください。


